2010年・冬 職場のストレスと心の病気

仕事に生きがいを感じながら充実した毎日を送れたらどんなに素晴らしいことでしょう。ところが、昨今は仕事や職場に強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者が年々増加しているといわれます。その最悪の結果として、平成10年以降毎年3万人以上の自殺者が続き、なかでも働き盛りの30代から50代の増加が目立っています。仕事に追われ睡眠時間の短縮を余儀なくされ、心身の疲労が積み重なる毎日が続くと、仕事の課題が消化しきれず、達成感を得ることもなく不全感だけが残ります。

ついには無力感、挫折感に打ちのめされ、こころとからだのバランスを失います。また職場では人間関係のトラブルやコミュニケーションの希薄化、孤独化なども多く、このようなさまざまなストレスは、うつ病、適応障害、不安障害(パニック発作)、睡眠障害、心身症、摂食障害、アルコール依存症など、さまざまなこころの病気を誘発します。

職場のストレスから生じる代表的なこころの病気にうつ病があります。うつ病の初期症状は疲れやすさ、だるさ、不眠、食欲不振、あるいは突然の不安や過呼吸発作、神経の過敏、原因不明のからだの不調などが続くことも少なくなく、必ずしもうつ病の特徴的な症状が初期から現れるとは限りません。

仕事上でミスが多くなった、作業能率や集中力、判断力が低下した、喜怒哀楽の感情が乏しくなったなど、いつもの自分と明らかに違うと自覚したら、職場の健康管理部門の担当者や近くの心療内科、精神科に相談してみましょう。早期発見、早期対処がこころの健康を早期に回復させるキーポイントです。

ストレスのない仕事などありません。ストレスにいかに対処していくのかが大切です。日ごろからストレス解消のために、趣味や旅行など気分転換をはかってみてはいかがでしょうか。あまり無理をせず時間的に少しでもゆとりをもった働き方を心がけましょう。

(広報まちだ「健康メモ」より転載)