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2013年・夏 レジリエンス

夏休みに入って、ほっと一息ついている人も多いと思います。4月にスタートして、順調に新しい環境になじめた人もいるでしょうが、「新しい年度でがんばろう」と張り切っていたのに、思うようにいかずにがっかりしている人もいると思います。同じ体験をしても、人によって受け止め方が違います。つらい体験をしたことで消極的な生き方をする人もいますが、つらさの中でも希望を見出して前向きに進むことができる人もいます。このように、困難な状況にあっても適応しようとする精神的回復力を、レジリエンスといいます。東日本大震災の時にも、大変な被害を受けながらも諦めずに進んでいく方々のことが報道されていました。レジリエンスを高めるには、どのようにしたら良いのでしょうか?

必要な要素は(1)新奇的欲求 (2)感情調整 (3)肯定的未来志向の3つです。まず、新しいこと、珍しいことに対して好奇心を抱き、知りたがることです。次に、自分の感情をコントロールできるようになることです。大切なのは感情を封じ込めることではなく、自分の感情を受けとめて冷静に行動することです。例えば、町で知り合いに出会って声をかけたのに反応がなかったら、誰でも「あれ?」と思います。無視されたと思うと、怒りを感じます。怒りを感じたことを否定することはありません。「自分は怒っている」とありのままを受け入れます。そして、「せっかく声をかけたのに、答えてもらえなくて残念だった」と自分の心を慰めます。少し落ち着いたら、「もしかしたら、相手は気がつかなかったのかも知れない」、「もしかしたら、相手はそこにいたことを知られたくなくて、気がつかないフリをしたのかも知れない」、「もしかしたら、人違いだったかも知れない」等、他の場面を想定します。いろいろ考えているうちに、怒りも治まってくるでしょう。それでもまだ落ち着かなかったら、スポーツなどで気分転換をすると良いでしょう。肯定的未来志向とはプラス思考で未来を信じ、そのための努力を重ねて進んで行くことです。失敗してもその原因を知ることに関心を失わず、何度失敗しても諦めずに失敗から学ぶことでその先に成功へとつながる道があると信じて進んでいくことで、レジリエンスは鍛錬されていくのです。毎日の過ごし方で、少しずつレジリエンスを高めていくことができるといいですね。

(健康院カウンセラー)

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