2014年・夏 蚊に刺されたら

蚊に刺されると、多くの人が発疹やかゆみを生じますが、中には激しいアレルギー反応が起こり、1週間以上もかゆみや腫れが引かない人もいます。蚊に刺されてかゆくなるのにはからだの複雑なメカニズムがかかわっています。
蚊に刺されたとき、蚊の唾液腺物質が人間の体に注入されます。それを、人間の体が『異物』と認識し、アレルギーの反応を起こした結果、かゆみや腫れを引き起こされることとなります。アレルギー反応の症状は、過去にその人がどれぐらい同種の蚊に刺されているかによって違います。

蚊に刺された時の症状の違いと対処法
  1. 即時型反応:蚊に刺された直後(約10~15分以内)に起きるかゆみや赤み、発疹。
  2. 遅延型反応:蚊に刺されてから1日~2日後に起きるかゆみや赤み、発疹。

本同種の蚊に刺された経験数によって、(2)から(1)へ反応が進んでいきます。また、対処法もこの反応の違いでやや異なります。即時型反応には抗ヒスタミン薬入りの軟膏が、遅延型にはステロイド配合の軟膏が良いとされています。実際には即時型と遅延型が混合していることが多いと思われますが、多くは一般の虫さされ軟膏で対処が可能です。ただ、異常に大きく腫れて痛みが長く続くなど場合は、皮膚科専門医の診療が必要となります。

蚊に刺された時の症状の違いと対処法

熱帯や亜熱帯の国の旅行では、蚊に刺されて思わぬ感染症にかかることがあります。熱帯地方のマラリアは、すでによく知られていますが、デング熱(東南アジア、中南米)などは近年になり東南アジアで大流行を繰り返しており、8月には日本でも69年ぶりに国内感染症例が報告されました。予防するには、長袖・長ズボンの着用、虫除けスプレーや軟膏の使用などの「蚊に刺されない対策」が大切です。また、一部の疾患に対しては、有効な予防接種もあります。当該地域の旅行前には、下記のホームページなどを参照してください。

蚊に刺された時は、刺された地域や場所、症状によっては、ただの虫さされとは考えずに対処する事が重要です。