2017年・冬 インフルエンザの流行と予防について

日本でインフルエンザの流行は、毎年どのように調べられるのでしょうか?

基本的には国立感染症研究所の調査で、全国約5千の医療機関(定点医療機関)で、1週間に受診した1医療機関当たりの患者数で流行状況を判断しています。10人を超えると注意報が、30人を超えると警報が出る仕組みです。

本年度はインフルエンザ予防に重要なワクチン(予防接種)の製造が遅れ、マスコミなどで「不足」という報道も見受けられます。厚生労働省では、対策として「1回または2回」としている13歳以上の任意接種について、まずは原則1回接種とするよう周知していくとのことです。

インフルエンザワクチンの効果

ワクチン株と流行株が一致している場合は、65歳以下の成人での予防効果は70-90%と高いものです。また、発症しても軽症で済むなどのメリットもあり、医療従事者・学校関係者をはじめ、受験生などでも積極的に接種するよう勧められます。また、多くの人がワクチンを接種することで、会社や学校などの集団でインフルエンザ罹患率が減少すれば、社会的にもメリットとなり得ます。日本では例年、12月から2-3月にかけて児童などの間で本格的な流行が見られます。ワクチンの効果(免疫)は、接種後2-3週間からおよそ5か月後まで持続しますので、「打ち頃」は10月末から遅くとも12月初めということになります。

日常生活でのインフルエンザ対策のポイント

  • 人込みを避ける・咳エチケット(インフルエンザは飛沫で感染します)
  • こまめな手洗い・うがい
  • 休養・栄養・水分補給
  • 適度な室内加湿・換気

ワクチン接種のほか、インフルエンザの最大の予防法は、インフルエンザにかかった人と一定の距離をとることです。インフルエンザは個人だけの病気にとどまらず、社会として予防することが必要です。インフルエンザにかかってしまったら、早めに治療してからだを休めることはもちろん、他の人にインフルエンザをうつさないように行動することが大切です。