2018年・冬 感染性胃腸炎の流行について

冬期は感染性胃腸炎の患者報告数が増加する季節です。学校(幼稚園、小学校、中学校等)には、成人と比べて抵抗力が未発達な園児・児童・生徒が集団生活をしており、学校内で感染が拡大しやすい状況にあります。集団感染を防ぐためには、一人ひとりが正しい手洗い等を徹底し、感染予防に努めることが大切です。

特にノロウイルスは、非常に感染力の強いウイルスです。ノロウイルスは、食物からの経口感染(食中毒)だけでなく、二次感染(人から人に移ること)を起こします。感染すると、ノロウイルスは消化管内で増殖し、嘔吐・下痢・発熱などの症状をもたらします。さらに消化管内のウイルスは、症状がなくなっても通常1週間以上消化管などに残り、排泄され続けます。家族内に感染者がいると、他の家族にも二次感染の危険があります。感染予防についての詳細は、ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット手洗いの手順リーフレット(厚生労働省 感染症の予防について)を参照してください。

学校での集団感染を防ぐためにも、まず家庭内の二次感染を防ぐことが重要と考えられます。家族が感染性胃腸炎にかかったら、手洗い等の感染予防を徹底して、できるだけ二次感染を防ぎましょう。また、もしかかってしまった場合、下痢などの症状が強い時期は自宅で安静にして、「職場や学校へ感染を持ち込まない」ことにも注意してください。

  • ノロウイルス感染症は、通常では学校感染症に指定されていませんが、重大な流行(非通常的な感染拡大)が起こった場合、学校(長)が学校医の意見を聞き、その感染症を「第三種の感染症」と指定して出校停止や休校などの措置を取ることがあります(文部科学省:学校において予防すべき感染症の解説より)。