石に描かれた鳥たち-ジョン・グールドの鳥類図譜

2012.11.05

石に描かれた鳥たち -ジョン・グールドの鳥類図譜

会期を2013年3月24日まで延長いたします。また、前期も再公開いたします。

会期前期:2012年11月5日(月)~12月7日(金)
2013年3月1日(金)~24日(日)(再公開)
2013年3月に再公開
展示図譜:『ヒマラヤ山脈百鳥類図譜』『ヨーロッパ鳥類図譜』『オオハシ科鳥類図譜』『キヌバネドリ科鳥類図譜』『オーストラリア鳥類図譜』『アメリカ産ウズラ類鳥類図譜』『ハチドリ科鳥類図譜』

後期:2012年12月10日(月)~2013年2月28日(木)
会期延長
展示図譜:『ハチドリ科鳥類図譜』『アジア鳥類図譜』『イギリス鳥類図譜』『ニューギニア及びパプア諸島鳥類図譜』

休館日:土・日・祝日、2012/11/13(火)、11/22(木)、12/18(火)、12/22(土)~2013/1/6(日)
臨時開館日:2012/11/10(土)、11/11(日)、11/23(金)、12/15(土)、
2013/1/12(土)、1/19(土)、1/26(土)、1/27(日)、
2/16(土)、2/23(土)、2/24日(日)、
3/2(土)、3/3(日)、3/9(土)、3/16(土)、3/23(土)、3/24(日)
*2012/11/10と11/11コスモス祭(大学祭)が開催されます。
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:玉川大学教育博物館 第1展示室
*小田急線玉川学園前駅下車徒歩15分
*構内は教育活動が行われておりますので、車での来館はご遠慮ください。
*入校時に詰所で入校手続を行ってください。

入場料:無料
主催:玉川大学教育博物館
協力:カンザス大学ケネス・スペンサー・リサーチ・ライブラリー
内容:イギリス人ジョン・グールドが19世紀に製作した鳥類図譜全40巻とその関連資料を展示します。
また、グールドの資料を多く所蔵するアメリカのカンザス大学スペンサー・リサーチ・ライブラリーの全面協力を得て、図譜の製作方法のコーナーを設け、工程を複製で再現します。
その他:定期的に展示するページを変更いたします。(毎週金曜日の閉館後に、図譜のページを変更します。なお、3月1日(金)と22日(金)のページ変更は行いません。)
会期中、第1展示室の常設展示(日本教育史資料・小原國芳関係資料)については、資料を限定し、「新教育運動の展開と玉川学園」として展示を行います。新教育運動と玉川学園の教育をたどる展示構成です。
第2展示室は常設展示で公開します。現代美術、イコン(聖像画)、イタリアの宗教絵画など、約50点を展示しております。
なお、2013年2月4日(月)~15日(金)までは博物館実習の授業のため第2展示室の見学はできません。
3月からの前期再公開では新たに、以下の資料を公開します。

  • 剥製(2点)
  • 未彩色の図譜(2点)
  • グールドが予約購入者に納品する際に使用した分冊(ケース)とその中に残っていたハチドリの図譜1点(3月16日より)。

鳥人ジョン・グールドの世界
(2946枚すべての図版、ジョン・グールドと図譜の紹介、特集コラムなど)

学芸員によるギャラリートーク(予約不要)

2012年11月16日(金)、12月14日(金)、
2013年1月18日(金)、2月22日(金)、3月8日(金)、3月21日(木)
いずれも13:30~14:30(展覧会場)
学芸員が展示資料を見ながら解説を行います。各回とも同じ内容です。

ジョン・グールド鳥類図譜について

ジョン・グールド(1804-1881)

19世紀のイギリスはまさに「博物学」の全盛時代でした。
1804年生まれで、剥製師として名をなしたジョン・グールドはこの大きなうねりの中で、当時発明されて間がない石版画(リトグラフ)の技法をいち早く取り入れ、妻エリザベスにそれを習得させ、そこに1枚1枚丁寧に手で彩色した「鳥類図譜」の制作に取りかかりました。
その最初に刊行されたのが『ヒマラヤ山脈百鳥類図譜』(1832年)です。

ジョン・グールドが制作した鳥類図譜は以下の通りです。

  • ヒマラヤ山脈百鳥類図譜(全1巻 80点)
  • ヨーロッパ鳥類図譜(全5巻 448点)
  • オオハシ科鳥類図譜(全1巻 34点)
  • キヌバネドリ科鳥類図譜(全1巻 36点)
  • オーストラリア鳥類図譜(全8巻 681点)
  • アメリカ産ウズラ類鳥類図譜(全1巻 32点)
  • ハチドリ科鳥類図譜(全6巻 428点)
  • アジア鳥類図譜(全7巻 520点)
  • イギリス鳥類図譜(全5巻 367点)
  • ニューギニア及びパプア諸島鳥類図譜(全5巻 320点)

ジョン・グールドは 「鳥類図譜」制作の当初から、大きな鳥も実物大で描写することを目指し、インペリアル・フォリオ判(約56×39cm)というサイズを選びました。
そのため各巻の重量も相当なもので、全40巻の重さは500Kgにもなります。
ジョン・グールドはエドワード・リアなどの優れた画家や、当代一流と言われた石版師ハルマンデルの石版工房を仲間に加えて工房としての組織を固め、その一方で予約販売の方法で貴族など当時の上流階級に販路を広げて行きました。
購入した人達は、少しずつ分納される鳥類図譜が1冊分まとまると、それを行きつけの製本師に持ちこみ、思い思いの趣向を凝らして美しく装丁させました。
そのため本学が収集事業を完了した「玉川大学本」は、全40巻39冊(合本1)の装丁がそれぞれ異なるという贅沢な特色を持ったものとなっています。
精密に描かれた2946図に及ぶ鳥の中には既に絶滅したものも、絶滅が危惧されている種もあり、鳥たちの習性の描写と共に学問的にも貴重なものになっています。またこの鳥たちとともに描かれている植物も同じように、美しさばかりでなく植物学上でも貴重です。
更に絵画としての構成もすばらしく、19世紀のイギリスのボタニカルアートとしても価値の高いものとされています。
本学では2001年に世界に先駆け、ジョン・グールド鳥類図譜の全ての図版(2946図)をデジタル化し、教育博物館のホームページ上で公開しました。(「鳥人ジョン・グールドの世界」
しかし、手で彩色された鳥類図譜の美しさは、原画を見ていただかないと実感できません。
ぜひ今回の企画展にお立ち寄りいただき、「ジョン・グールド鳥類図譜」の歴史的・文化的遺産としての重要性を一人でも多くの人に認識していただけることを望んでやみません。

図録

「石に描かれた鳥たち ジョン・グールドの鳥類図譜」の図録を販売しています。
2,000円(税込) 224ページ カラー
当館が所蔵する鳥類図譜から354図をカラーで掲載しています。

石に描かれた鳥たち ジョン・グールドの鳥類図譜(2012)

内容:

  1. グールドと鳥類図譜
  2. 図譜に描かれた鳥たち
  3. 鳥類図譜354枚の図版を掲載
  4. グールドと鳥類図譜をめぐる人びと
  5. グールドの鳥類図譜と石版画技法
  6. グールドとその時代

※本図録の追加および訂正事項について
ご購入の方にはご迷惑をおかけしますが、正誤表にてご確認のほどをお願い申し上げます。
正誤表

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ジョン・グールド鳥類図譜 絵はがき 48種類/1枚100円
ジョン・グールド鳥類図譜 作品シート(A4版16枚セット) Aセット・Bセット各500円
ジョン・グールド 鳥類図譜 デジタルプリント 24種類/1枚30,000円
ジョン・グールド 鳥類図譜総覧 紀宮清子編 20,000円
ジョン・グールドの世界 CD-ROM(2001年制作) 1,500円