学生が自ら企画する 文学部コミュニティ

2010.08.25

社会で求められる「自主性」や「人と関わる力」。
それを楽しく育む活動が文学部にはあります。
有志の学生と教員が一体となって取り組む新たな学びと交流の場、
それが、「文学部コミュニティ」です。

学科や学年を越えて広がるコミュニケーション

玉川大学の文学部には、学生と教員が自主的に集まる「文学部コミュニティ」という活動があります。2008年度から始まり今年で3年目。講演会やエッセイ・コンテスト、スポーツ大会など、さまざまな企画を実現してきました。

文学部コミュニティがめざすのは、社会で求められる「自主性」や「人と関わる力」を、学生が身につけられるような場を提供すること。授業中心の学生生活では、学生・教師を問わず人とのつながりが学科のなかだけで完結してしまうことが多く、また、同じ学年同士の人としかつきあわない学生も少なくありません。人の輪を縦にも横にも広げられるように、学科も学年も越えたコミュニケーションを育むのが狙いです。

学生の“やる気”を成果につなげる

例えば、文学部コミュニティの取り組みのひとつにSIG(Special Interest Group)があります。これは、特定のテーマについて興味のある学生が集まってグループを作り、自分たちで積極的に学習を行うもの。哲学書籍の原典を読んだり、英語教員採用試験合格に向けて実践的な勉強を重ねたりと、その内容は多岐にわたります。SIGには教員がアドバイザーとして参加し、「こういう資料が参考になる」などのアドバイスをしています。また、学習に必要な書籍などを購入する費用もサポートします。

このように、学生の「これがしたい!」という気持ちをそのままで終わらせず、教員が良きアドバイザーとなってひとつの成果を上げられるようにサポートするのが、文学部コミュニティの特色なのです。

なごやかな雰囲気で進む知的な交流

この日行われたのは、毎年恒例となっている「談話会」。今回は新任のマルコ・ゴッタルド先生と交流を育みました。参加した学生は22人。そのうち3人は海外からの短期留学生です。

ゴッタルド先生の専門は宗教学で、イタリア出身ですがイギリス・アメリカで学んだため英語が堪能。談話会では主に英語を使い、なごやかな雰囲気で「知的な会話」が交わされました。ゴッタルド先生の出身地であるイタリア・トリエステの文化から、専門の宗教の話に至るまで、学生からも活発な質問が。

なかでも、日本語も堪能なゴッタルド先生に「どうやって日本語を覚えましたか」という質問が出たのは、さすがに文学部というところ。先生は、はじめは簡単な日本語入門書で基礎を固めて、日本に来てから人との会話や勉強を重ねて徐々に覚えたといいます。「でも、新聞の政治や経済欄にはまだまだわからない言葉がありますよ」とゴッタルド先生。これには、学生もとても興味を引かれていたようです。

コミュニケーションの楽しさを知るきっかけに

談話会に誰を招くかも、学生が自主的に決めています。文学部の教員は会場で学生が英語で質問するのを助けたり、ゴッタルド先生により専門的な質問をしたりしていました。

学科や学年の枠を越え、さらに短期留学生も交えて行われた談話会。文学部の先生たちの助けもあって、終始活発な言葉が飛び交い大成功といえる結果に。学生にとっては人と関わる力を伸ばすと同時に、コミュニケーションの楽しさを知ることができる談話会となり、「ちょっと知的な楽しい時間」を過ごすことができました。