科学するTAMAGAWA 玉川大学の英語の拠点・英語教育学科

2014.06.25

玉川大学文学部は、2015年4月に英語教育学科を開設。
英語力と国際感覚を備えた英語教員・社会人の育成に向け、
徹底的に考えられたカリキュラムを用意しています。

学生の夢を叶える英語教育学科

2015年4月、玉川大学文学部に「英語教育学科」が開設されます。「高度な英語力と国際感覚を備えた英語教員および社会で活躍できる人材の養成」をめざし、その目的に対応する「英語教員養成コース」と「ELF*コミュニケーションコース」が用意されています。今回は、その特色をお伝えするべく、文学部の日臺滋之(ひだい しげゆき)教授、国際教育センター長代理でもある文学部の松本博文(まつもと ひろぶみ)准教授にお話を聞きました。

日臺教授は「社会のグローバル化に拍車がかかる現在、豊かな語学力やコミュニケーション能力、異文化体験を身につけた、国際的に活躍できるグローバル人材の養成が強く求められています。このような社会的背景を受けて、新たに設置するのが、英語教育学科です」と話します。「玉川大学の創立者・小原國芳は、『夢』という言葉をとても大事にしていました。そこで、私たちは英語教育学科の開設に際し、次のような夢をもつ学生のための学科となるように考えました。『英語の先生になりたい』『留学したい』『国際舞台で活躍したい』『グローバル人材になりたい』『キャリアの可能性を広げたい』『英語を使う仕事がしたい』『日本のことを世界に伝えたい』『目指せTOEIC 800!』そのような夢が現実のものとなるよう最適化したプログラムを提供するのが、この英語教育学科です。」

  • ELFとは、English as a Lingua Francaの略で、「(国際)共通語としての英語」という意味。玉川大学では、「誰が聞いてもわかりやすい英語で的確に意思疎通する能力を身につけること」を目指し、ELFセンターを設置。国籍や母語は問わず、英語を母語としない学習者に英語を教えた経験を持つ専門性の高い教員が所属し、授業を担当しています。

英語教育学科7つの特色

①理論と実践を組み合わせた英語教員養成
英語教員は、英語による授業が可能な英語力に加え、英語教育に関する理論と実践力を併せもつ必要があります。そこで、理論を実践に活かす機会をカリキュラムの中に積極的に取り入れています。また留学においても、英語力に応じて理論を学んだり実践したりできるプログラムを用意。これにより、国際感覚と指導力を兼ね備えた英語教員を養成します。(日臺教授)

②「国際共通語としての英語」を駆使し、国際社会で活躍する人材を育成
国際社会において英語でコミュニケーションをとる相手は、英語を母語とする人だけではありません。そこで、英語教育学科では、ELFセンターの提供する英語の授業を多く取り入れ、多様な英語に触れられる機会を豊富に用意しています。また、英語以外のコンテンツ科目においても、国際社会で役立つ知識やスキルを英語で学べるような機会も提供します。(日臺教授)
ある研究によると、日常英語を使用する人々のうち、非母語話者の割合は8割に及ぶと言われています。それを踏まえ、幅広い英語に対する許容性の素地をつくることが、とても大切だということです。(松本准教授)

③全員必修の海外留学(9ヵ月間)プログラム
④留学での学びを最大限に活かす留学前後の教育

英語教育学科では、全員が2年次秋から3年次春にかけて9ヵ月間の海外留学を経験します(下記参照)。留学経験を最大限に活かせるよう、前後の教育にも力を注いでいます。これほど系統的に留学をカリキュラムに組み入れている例は他になく、まったく新しい提案だと考えています。(日臺教授)

⑤4単位科目で学びの理解を深める
大学の授業は2単位(100分)のものが多いですが、これを4単位(100分+100分)にすることで、さまざまなメリットが生まれます。たとえば、前半の100分で知識を学び、後半の100分でその知識を実践的に活用するスキルを養うといった構成が考えられます。(日臺教授)現在、4単位科目のより効果的な実践について、文学部で共同研究を行っています。(松本准教授)

⑥小学校教諭二種免許を取得可能*
⑦大学院と連携した一貫カリキュラム
ダブル免許プログラムを利用することで、中学校・高等学校教諭一種(英語)免許状*に加え、小学校教諭二種免許状*の取得も可能としています。また、4年次には大学院文学研究科(英語教育専攻)で開講している科目を受講することができます。(日臺教授)

  • 文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の内容が変更になる可能性があります。

前後の教育で留学を最大限に活用

最大の特色である海外留学プログラムについて、松本准教授は次のように話します。「留学で重要なのは『行って何とかする』という主体性をもつこと。その意識があれば確実に多くのものが得られます。そのため、留学前の準備教育をとても重視しています。たとえば、英語力向上のための授業はもちろん、留学前に世界の地理や国際情勢の基礎知識を修得する授業を設け、必要とされる知識をもって留学に行けるよう配慮しています。また、留学に必要な入学申請や査証申請などの制度や、留学中の危機管理についても学び、留学先で安心して力を養えるようにしています。」

さらに、留学から帰ってきたあとのフォローアップ教育にも力を入れているとのこと。「留学後、経験を振り返り、体験したことの意味を改めて考え、検討することで、さらに学びは深まります。そのため、帰国後の7月から『留学後特別学期』を設け、各自の体験を持ち寄り、言語面・文化面双方からお互いの経験を共有し、ともに振り返ります。それにより、自分が経験したことのさらに深い意味を理解するとともに、体験したこと以上の多様性に触れることもできるのです。」

目的に合わせて作り込んだ留学プログラム

留学先として用意されているのは、アメリカ[オレゴン大学/セント・マイケルズ・カレッジ]、イギリス[エセックス大学/サセックス大学]、アイルランド[ダブリン・シティ大学]の3ヶ国5大学。留学先でのプログラムについて、松本准教授は次のように説明します。「海外留学プログラムは、多数の留学先を用意し、各自の意思で自由に選択できるようにするのも一つのやり方です。しかし、英語教育学科では留学そのものを目的とはしていません。あくまでも、『高度な英語力と国際感覚を備えた英語教員および社会で活躍できる人材の養成』という学科のミッションのために、留学を活用しているのです。そのため大学によって、様々な国・地域からの学生達と机を並べて学ぶ通常のプログラムに加え、こちらから要請し、目的に合致するよう作り込んだ、テーラーメイドのプログラムも提供してもらいます。」

「たとえばオレゴン大学では、留学中に現地の学校にインターンシップに行き、実践力を養える制度を用意しています。まったく異なる国・文化の中で教育に携わる経験は、日本の教育現場でも大きな強みになるでしょう。このように、各留学先のプログラムが、目的にあった力を身につけられるように作り込まれているわけです。また、玉川大学には全学的な留学プログラムであるSAE海外留学プログラムで培ってきた経験と実績があり、そのノウハウを活かしたサポート体制も確立しています。留学準備から留学期間までを通しての指導体制や、留学先の大学と連携した綿密なサポート体制も整っています。」

大事なのは、ストーリーのあるカリキュラム展開

英語教育学科が徹底しているのは、カリキュラムの中で、留学をはじめとするすべてのプログラムや授業科目が、将来の夢を実現するための一本のストーリーになっているということだと日臺教授。「英語教育学科には、『英語教員養成コース』と『ELFコミュニケーションコース』があり、入学時にどちらかを選択してもらいます。ただし、1年終了時に限りコース変更も可能です。」

英語教育学科の両コースに共通しているのは、“英語”と“国際感覚”に焦点をあてた学びが展開されることだと松本准教授は話します。「何か一つ突き抜けるものがあれば、それに引っ張られて、総合的な力も引き上げられていくものです。もし、受験生のみなさんが、“英語”や“国際感覚”で突き抜けたいと思うならば、英語教育学科を選んでください。それは必ず、あなたの夢を実現する力になるはずです。」

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