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環境への取組み

「生涯学べ」教職員の環境教育について

12月4日、研修の一環として教育企画部所属の教職員16名で学内の環境維持管理を務める施設を見学しました。 12の教育信条のひとつとして「自然の尊重」があるように、本学では環境維持活動だけでなく環境教育にも力を注いでいます。その一環として学内の環境維持管理を務める施設を児童・生徒・学生が見学する機会を多く設けていますが、教職員を対象とした見学の機会はほぼ設けられていませんでした。 「同じ学内にいながらどういった施設があるのか、そこで何をしているのかを教職員が理解していなければ、より質の高い環境教育を実施することはできない」という意見から、初の試みとして今回の研修を計画し、実施に至りました。

今回見学した施設は「ボイラープラント」そして「環境技術センター」の2カ所です。

ボイラープラントでの説明
共同溝内部
廃水の薬品処理を解説する実験
廃水処理場
充実した研究設備

「ボイラープラント」では、主に学内への電気の供給と、ボイラーを用いた冷暖房の維持管理が行われています。ボイラープラントでは冷暖房として利用するために、燃料の燃焼により蒸気を発生させていますが、従来灯油を用いていた燃料をガスに切り替えたそうです。その理由についてご担当の方から「ガスのほうがコストは高いですが、灯油よりもCO₂排出量を削減することが可能となります。」と説明があり、インフラ面での環境への取り組みを知る機会となりました。 ボイラープラントからの電気や蒸気の供給は、学内のほぼ全域を網羅する地下道「共同溝」を通してされており、児童・生徒・学生の安全に配慮され、電柱と電線のないキャンパスを実現しています。参加した教職員からは「ボイラープラント、共同溝どちらもゴミが一切なくとてもきれいだった」と驚きの声が上がり、担当の方々の安全管理への配慮を伺うことができました。

「環境技術センター」では、主に生活排水及び実験系・芸術系廃水の処理と、町田市・川崎市・横浜市の条例に水質が適合しうるかの確認を行っています。生活排水は微生物による処理を、実験系・芸術系廃水は化学薬品を用いて適切に処理していると説明がありました。実験系・芸術系廃水はポンプで各校舎から集められ、卒業研究の進行に伴い10~11月頃が廃水量のピークを迎えるそうです。 また、処理した水の安全性は機器で計測するだけでなく、水生生物の飼育に用いることでも確認しています。幸い、高い処理技術のもと飼育に支障は出たことはないとのことでした。飼育の場としては水槽だけでなく施設近くにビオトープを設けており、学生・環境技術センターの職員・本学の教職員が連携した活動に「玉川らしさ」を感じることができました。 また、環境技術センターでは充実した機器を用いて、教育・研究活動にも取り組んでいます。高学年生徒の自由研究や農学部学生の卒業研究、教員の分析補助といった教育面のサポートと、水を取り換えずに浄化し続けられる浄水機器の開発研究を行っている説明もありました。

研修に参加した教職員からは、「今後は水や電気を使用する際に、担当の方を思い浮かべ、感謝しながら大切に使いたい。」「ワンキャンパスでの教育が実現されており、教育環境として適していると感じた。」「学内のゴミを収集してくださっている施設についてもぜひ理解を深めたい。」といった意見が寄せられ、非常に有意義な研修となりました。また、今回見学した施設が環境維持管理という役割だけではなく、「環境教育を発信する場」として優れていることも改めて認識することができました。

玉川の教師訓に「進みつつある教師のみ人を教えうる権利あり」という言葉があります。教育に携わる者として、本学の「環境教育」をはじめとするより質の高い教育を今後も実践・支援できるよう、常に学び続ける姿勢を大切にしたいと改めて感じる機会となりました。

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