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【動画付き】玉川大学農学部「アクア・アグリステーション」にて、「玉川の丘アワビ」導入式が行われました

2016.07.28

今年3月、水産資源の新しい養殖技術の研究拠点として玉川大学農学部に誕生した「アクア・アグリステーション」。本格稼働を記念して、アワビの稚貝を飼育槽へ入れる式典が玉川学園の児童・生徒・学生も参加して執り行われました。

梅雨の晴れ間がのぞく2016年6月23日。大安のこの日に、玉川大学農学部「アクア・アグリステーション」で「玉川の丘アワビ」を飼育槽に放つ導入式が行われました。参列したのは、小原芳明理事長をはじめとした玉川学園教職員、アワビの陸上養殖を研究する玉川大学農学部の学生、自由研究で「サンゴ研究」を行っている玉川学園9年生~12年生の生徒、今年4月に入学したばかりの玉川学園1年生です。
式典は施設1階の総合学修スペースで行われ、小野正人農学部長の挨拶に始まり、増田篤稔教授の当施設の概要、目的やアワビ稚貝の説明がなされ、アワビ導入式に先だって小泉嘉一非常勤講師から飼育槽へアワビを放すための手順説明がありました。今回導入するアワビは、岩手県大船渡産、島根県産の1年目の稚貝(大きさ約35ミリ)合計2万個と2年目の稚貝(約50ミリ)900個。1年生の児童は「ちっちゃい、かわいい~」と目を輝かせていました。

いよいよ、2階に設置されている飼育槽へアワビを放ちます。小原理事長、小野農学部長に続き、農学部学生、サンゴ研究の生徒、児童の順に行われ、低学年1年生は玉川学園のロゴ入りのメタルプレート(アバロン・タグ)をサンゴ研究のお兄さん、お姉さんに手伝ってもらい装着し、飼育槽へ放ちました。まだまだ小さなアワビですが、水の中に放たれると触角を伸ばして動き回ったり他のアワビに重なったりと、想像していなかったアワビの活発な様子に子どもたちは大いに驚き、喜びの声を上げていました。
小原理事長は、「みなさんの成長とともに、『玉川の丘アワビ』がどれだけ大きくなったか、これからもたびたび見学に来てください。すでに京都の料理屋さんはこの試みに賛同してくださり、ぜひ卸してほしいと依頼されました。美味しく味わえる5年後を楽しみにしましょう」と学生・生徒・児童に呼びかけ、アワビ稚貝導入式は無事終了となりました。

玉川学園の「LED農園」でLED光によるリーフレタスの産学連携による事業化を成功させた渡邊博之農学部生命化学科教授は、「最先端水処理技術による完全閉鎖循環式陸上養殖が本格稼働となりました。長期にわたり水質を維持管理することができるかは、地球の食料問題の関わる重要なテーマです。まずは、採算性がとれるアワビからスタートしましたが、絶滅が危惧される貴重な魚種のサクラマス、ウナギなどの養殖も視野に入れて研究を続けたいと考えています」と決意を語りました。

また、「アクア・アグリステーション」の開設に尽力した小野農学部長は、次のように話しています。「STEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学)の観点から研究を重ねて大量の魚介類を持続可能な形で養殖できる仕組みが出来上がれば、第6次産業への発展につながることでしょう。さらに、砂漠のような海のない地域や将来は宇宙ステーションや地球以外の惑星でも養殖できる可能性が見出せます。幼稚園から大学院まで揃う玉川学園のワンキャンパスの利点を活かし、学問の分野を越えて多くの人の知恵や力を結集し、トライアンドエラーを繰り返しながら、次世代の陸上養殖はこうあるべきという仕組みを、世の中に示していきたいと考えています」
「玉川の丘アワビ」が日本の食卓にのぼる日まで、「アクア・アグリステーション」の研究活動にぜひご注目ください。

アクア・アグリステーション 動画

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