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アクティビティを通してチームを形成する。FC町田ゼルビアの選手が、TAPを受講しました。

2017.03.16

玉川学園が地域連携事業の一環としてオフィシャルスポンサー契約を結んでいるJリーグのFC町田ゼルビア。これまでも1~4年生でのサッカー教室や9~12年生での講演会など、さまざまな教育連携プログラムが行われてきました。
こうした中、FC町田ゼルビアは毎年、チームビルディングの一環として玉川学園の教育ソースを活用しており、今年もシーズン開幕に向け、選手・スタッフの皆さんが玉川アドベンチャープログラム(TAP)を受講しました。このTAPが行われたのは1月23日(月)。新メンバーも加入し、2017シーズンを迎える上でチーム内のコミュニケーション強化が求められるタイムリーな時期での開催となりました。

プログラム当日、TAPセンターアクティビティホールに続々とゼルビアのトップチームの選手、スタッフが集まってきます。今回の講師を務めるのは川本和孝先生と白山明秀先生です。まずはウォーミングアップとしてホール内で二人一組になり、さまざまなアクティビティに挑戦します。たとえば一人が直立した状態から後ろ向きに倒れ込み、もう一人が倒れないように手を差し伸べて支えるというアクティビティ。倒れる側は、倒れていく先が見えないのでとても不安になります。支える側は全力で受け止めますが、実際に体験してみると、倒れる側にも相手に信頼されるために“声を出す”といった積極的な行動が重要であることに気付かされます。このプログラムはトラストアクティビティと呼ばれ、多くのスポーツチームが選手間の絆を深めるために取り入れているもの。普段のトレーニングとは異なるトレーニング内容に、徐々に選手の中から活発な意見が出始めます。

一連のウォーミングアップを終えた選手たちに対して、川本先生から説明がありました。「シーズン前の段階で大切なことの一つが、チームを形成することです。では、『チームになる』とはどういうことなのでしょうか」。川本先生の問いかけに対して選手からは「チームの皆を思い遣ること」、「本音で語り合うこと」といった意見が上がります。「そうですね、ただの『集まり』から『集団』へ、そして『チーム』になるためには、共通の目的や協働の意欲、コミュニケーションなどが必要になります。先ほどのトラストアクティビティの際も、皆さんはどういった気持ちで相手の選手を受け止めましたか?信頼されるために何をすればいいのか。ここで感じたことが、チームを形成する際に大切になります」と川本先生。そしてこのウォーミングアップの後、選手たちは屋外に出て、本格的なプログラムに取り組みました。

TAPでは屋外に設置されたエレメント(機具)を使用して、さまざまなプログラムを行っています。たとえば不安定なシーソーのような大きい板の上に10名程度で乗り、板の端が地面に付かないよう左右のバランスを保ったまま、左右のメンバーをすべて入れ替えるといったプログラム。言葉にすると簡単ですが、バランス感覚だけでなく、板の上にどのように立ち、どの順番で移動していくのかをきちんと考えなくてはなりません。体力、知力、そしてコミュニケーション力が求められます。参加した選手たちは、板の上に立ちながら、左右から一人ずつ移動してみたり、全員で大きな輪を作って少しずつ回転してみたりと、意見を出し合い、失敗を繰り返しながら創意工夫を重ねていきます。ミッションをクリアすると、大きな歓声が上がりました。
このプログラムを終えた選手たちに、白山先生から説明がありました。「体験してわかったと思いますが、このプログラムでは誰か一人でも予測できない動きをすれば、板全体がバランスを崩してしまいます。それは、サッカーにも言えると思います。サッカーは皆でゴールを目指しますが、一人ひとり感じていることを、案外言葉にして伝えていないのではないでしょうか。それを皆で共有することによって、きっと今まで以上の成果が出るはずです」。

こうしてFC町田ゼルビアのTAP研修は終了しました。新しい選手も参加した中で行われた今回の研修は、選手間の距離を縮め、チームを作り上げるためのいい機会となったことでしょう。ひとつでも多くの勝利を目標にして、2017年シーズンも開幕しました。玉川学園は、今年もFC町田ゼルビアに熱い声援を送り続けます。

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