日本語研修で来日したシンガポール国立大学の学生による討論会と日本語発表会が行われました。

2017.07.20

日本語短期研修のため玉川大学に滞在したシンガポール国立大学(NUS)の学生たち。6月15日(木)にはフィールドリサーチとしてディスカッションに参加し、翌16日(金)には日本語発表会を開催しました。

フィールドリサーチは、NUSと同時期に来日して玉川大学の授業に参加した西フロリダ大学の学生、そしてリベラルアーツ学部の学生が参加して行われました。この「フィールドリサーチ」は、講義、討論すべてを英語で行う授業です。 この日のテーマは「Ethnic Identity and Race(民族としてのアイデンティティと人種)」。まず西フロリダ大学のダグラス・トレルファ教授(元玉川大学教授)による講義で、世界の人種問題や各国の人種の比率などについての説明が行われた後、日本人と外国人の間に生まれた方々の日常を捉えた映画を鑑賞しました。海外では親の人種が異なることは珍しくありませんが、日本では生まれてくる新生児の約2パーセントに過ぎません。こうした日本における現状を理解した上で、NUS、西フロリダ大学、そして玉川大学の学生によるディスカッションが行われました。
7~8名の学生で構成される4つのグループに分かれ、それぞれの学生が自身の生まれについて、ホワイトボードを使って説明します。両親がどのような人種であるのか、なぜ出生地で生まれたのかなどをグループ内で語っていきます。多くの人種が暮らしているアメリカらしく、西フロリダ大学の学生の系譜関係は多種多様です。またNUSの学生もマレーシア系、ベトナム系、中国系などさまざまな背景を持っていることが分かります。こうしたことは、玉川大学の学生にとっては驚きだったかもしれません。短い時間でしたが、お互いの環境や考え方を知る有意義な時間となりました。

そして16日には、NUSの学生の日本語短期研修の集大成ともいえる日本語発表会を実施。大学教育棟 2014のアカデミックスクエアには、国際交流サポートチームの学生や西フロリダ大学の学生たちも見学に訪れました。内容は日本語短期研修中に関心を持ったことについて、グループで調査を行い、考察を発表するというもの。そのテーマは以下の通りです。

  1. 「日本人大学生 アルバイト傾向の調査」
  2. 「日本とシンガポールのマナーの違い」
  3. 「日本人とシンガポール人の時間に関する考え方」
  4. 「日本の大学生の意識」

どのグループも日本を訪れて感じた素朴な疑問に端を発しながら、インタビューやアンケートを通してデータを分析し、流暢な日本語でプレゼンテーションを行いました。またプレゼンテーション終了後には質疑応答の時間も設けられ、国際交流サポートチームの学生も積極的に質問を行いました。これも、プレゼンテーションの内容が興味深かったことに加え、約3週間にわたってコミュニケーションを深めてきたからに違いありません。また、プレゼンテーションの後には西フロリダ大学の学生の皆さんから日本滞在の印象についてのコメントもありました。
最後にリベラルアーツ学部の渡邉正彦教授からのコメントがありました。「今回のプレゼンテーションは、皆さんの専攻分野とは違う内容だったのではないかと思います。それでも発表の内容が素晴らしかったのは、どの分野でも通用する学びを身につけているからだと感じました。また、他国の文化や社会に触れることは、自国を客観視するいい機会になります。これからもこうした国際交流の場を増やしていきたいと感じました」。

こうして玉川大学での日本語短期研修のプログラムをすべて終えたNUSの学生たち。彼らと接したことで、リベラルアーツ学部の国際交流サポートチームの学生たちも、キャンパスに居ながらにして「世界」と触れ合う機会を得ることができました。