いつもと違う"学び"がある 夏の特別講座「サマースクール」

2017.08.04

今年も7月24日(月)から26日(水)までの3日間、幼稚部園児と1-4年生を対象とした「サマースクール」が開催されました。玉川学園内を舞台(一部学外もあり)に合計107講座が開講され、子供たちはいつもと違う体験に目を輝かせながら取り組みました。

スポーツ、音楽、工作、自然体験など バラエティあふれる講座ラインナップ

「サマースクール」は、2006年に玉川学園1-4年生に導入され、2009年から幼稚部園児たちも参加してプログラムが実施されるようになりました。それらの一部をご紹介します。

1-4年生対象の講座

将棋をおぼえよう

藤井聡太四段の華々しい活躍もあって、子供たちの間でも高まる将棋人気。この講座では、駒の動かし方やルールなど将棋の基礎知識を身につけます。また、挨拶や礼儀、マナーなど将棋を楽しむにあたっての作法も教わり、子供たちは真剣な表情で聞いていました。ボランティアとしてサポートした11年生は、なんと2年生の時にこの「将棋をおぼえよう」で将棋を始めたそうです。「こういうカタチで戻って来てくれて、ほんとうにうれしい。講座をやって心から良かったと思いました」と担当の小宮山拓先生は話しました。

和太鼓

コスモス祭のハイライトの一つ「玉川太鼓」で力強い音色を響かせている玉川大学の和太鼓。「サマースクール」では3日間連続の講座で和太鼓の叩き方、リズムの取り方などを実践的に学びます。30名近く集まる講座ですが、9-12年生の生徒がボランティアとして参加し、一人ひとりにしっかり目が行き届く指導を行っていました。最初は緊張してかけ声が小さかった子供たちも次第に大きなかけ声で力強く太鼓を叩き、会場は熱気があふれてきました。最終日にはその成果を全員で力いっぱい披露しました。

レゴプログラミング

LEGO®MINDSTORM®という、小学生向けのプログラミング学習用のキットを使って、モーターで走る「自動運転カー」のプログラミングに取り組みました。車はレゴブロック、モーターやセンサー、各種パーツで組み立てます。プログラムはパソコン画面上でイラストのアイコンを並べて簡単に作成することができ、「柱の直前で止める」「柱の前でUターンして戻ってくる」など難易度の高い課題にもチャレンジします。黙々とプログラミングした車の様子に、「やった~!」、「あれれ~??」と試行錯誤する子供たち。先生が出す指示は必要最低限で、子供たちにできるだけ自分の頭で考えさせ、工夫させることが大きなポイントです。

幼稚部園児・1-4年生合同の講座

サッカー教室

玉川学園がオフィシャルスポンサー契約を結ぶFC町田ゼルビアの元選手などがコーチを務める基礎講座です。楽しくボールの扱い方を覚えたら、一人ひとりがゴールに向かって思いっきりドリブルシュート! 最後はボール2個を使ったミニゲームで盛り上がりました。この日は午前中でも気温が27~28度まで上がり、こまめに給水時間を入れながら、子供たちは暑さを吹き飛ばすようにグラウンドを駆け回っていました。参加したのは年長と1-4年生合わせて30人近く。女子園児・児童の参加も多く、真剣な表情でボールを追いかけていました。

ヒップホップ

玉川の卒業生でプロダンサーの前畑冬美さんが講師を務めるヒップホップダンスの入門講座です。リズムに合わせてジャンプしたり、体を動かしたりするうちに、次第にテンポアップ。30分も続けると、最初は照れていた子供たちの動きが、軽快になってきました。3日間連続の講座で、最終日には全員での発表が行われました。ボランティアとしてサポートした9年生の女子生徒は「小さい子供が好き。同じキャンパスにいるのにふだんなかなか関われない子供たちと関われてとても楽しかった」「もうちょっと子供たちと話したかったので、できれば来年も参加したい」と感想を語ってくれました。

幼稚部園児対象の講座

Summertime Games for the Family

幼稚部English Roomで、英語と身体を使ったさまざまなゲームを親子一緒に楽しみます。幼稚部のEricka先生がオルガンを弾いたり、ゲームをリードします。いつもの先生と過ごすけれど、いつもとちょっと違った時間は、子供たちにとって新鮮な体験だったようで、目をキラキラ輝かせながら、積極的に英語を話していました。

髪飾り作り

この講座は、カンボジアのお母さんによる小物の販売で子供たちの就学を支援する活動をしているNPOから余った端切れを提供していただき、親子で髪飾りを作ります。会場では8・9年生の女子生徒が子供たちの様子を見ながら、作り方のアドバイスをしていました。そのうちの一人は「子供たちの発想がとても新鮮で、私たちの方が教えられることもありました。来年もぜひ参加したいと思います」と話してくれました。

水てっぽう

木製の水てっぽうのキットを組み立て、親子で遊ぶ講座です。この日は好天に恵まれ、気温がどんどん上昇する水てっぽう日和。子供たちはもちろん、幼稚部の先生やお母さんたちも童心に帰って水を掛け合い、園庭は笑い声が絶えませんでした。ボランティアで幼稚部の先生のサポートをしている教育学部乳幼児発達学科の学生は「いつもと違う子供たちの表情が見えました。将来幼稚園の先生になったら、こういう経験を子供たちにたくさんさせてあげたい」と話していました。

このほか、幼稚部対象の講座は親子で参加できる「消しゴムハンコ」「絵本カバーでエコバッグつくり」や「ぬいぐるみおとまり会&プラネタリウム鑑賞」、「スラックライン講座」などがあり、1-4年生では「昆虫と遊ぼう」「デンマーク体操教室」「ラクロス」「チャレンジキャンプ」「ボルダリング体験」なども開講され、参加した親子から好評を博していました。

「サマースクール」の魅力と意義について 櫻井利昭幼稚部長に聞く

「サマースクール」の魅力は「いつもと違う体験ができること」と語ってくれたのは櫻井利昭幼稚部長。この日も幼稚部で行われた各講座を忙しく回りながら、子供たちや父母の方々の声を聞いていました。
「子供たちには自分がやってみたいことを、自主的にチョイスする体験をしてほしい。100以上ある講座の中には『これなんだろう?』と思うような自分が知らないものもたくさんあるでしょう。『サマースクール』で、そういう初めて体験することに積極的にチャレンジすると、そこから新しい世界が見えてくることも多いはず。また、ボランティアの7-12年生のお兄さん・お姉さんとのふれあいも子供たちにとって得難い体験になるはずです。逆に7-12年生の生徒たちも子供とのふれあいの中でコミュニケーション力や将来のキャリア形成に少なからずプラスとなる体験をしています。そして私たち教員にとっても、『サマースクール』がふだんのカリキュラムの中で試すことができないさまざまなチャレンジができる貴重な機会となっています。今後も意欲的な先生方のアイデアで新たな講座が登場することでしょう。米国には子供たちが自主的に運営するサマーキャンプの慣習がありますが、玉川学園の『サマースクール』も学園の一つの教育文化として大切に育てていきたいですね」。