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「町田の考古学は玉川学園から始まった!」教育博物館で考古資料展を開催中!

2017.11.09

10月16日(月)より12月17日(日)まで、玉川大学教育博物館第2展示室で企画展「考古資料展―玉川学園考古学研究会の軌跡―」が開催されています。
10月27日(金)には、第一回ギャラリートークが行われ、菅野和郎教育博物館准教授から展示の詳しい解説がありました。
玉川学園がある東京都町田市は全国でも有数の古代遺跡が多い地域で、市内になんと1000カ所以上の遺跡が存在しています。玉川学園のキャンパス内にも縄文時代中期の集落である本部台遺跡をはじめとする数カ所の遺跡があり、今年8月にも研究・管理棟の工事に伴う発掘調査が行われ、貴重な縄文土器が発掘されています。
そのような「地の利」もあってか、学園創立時から考古学研究の機運が高かった玉川学園ですが、それが一つの大きな組織として結実したのは昭和40年代のことでした。
体験を通した学びである「労作教育」や自らの関心を追求する「自由研究」の取り組みの中で、1960年に中学生による考古学クラブが発足。やがて彼らは玉川学園で職員であった在野の考古学者・浅川利一を中心に小学生から大学生までのメンバーによる「玉川学園考古学研究会」を結成します。1960年代初頭から町田市周辺も急速にベッドタウン化・宅地造成が進む中、浅川率いる考古学研究会は市内の発掘調査を精力的に手がけていきました。行政主体の遺跡発掘が行われる以前のことで、当時、市内の組織で遺跡の発掘調査をできたのは玉川学園考古学研究会が唯一の存在でした。それが「町田の考古学は玉川学園から始まった!」とした所以でもあります。

今回の「考古資料展」は、1960年代末に考古学研究会が発掘調査を行った町田市内の田端遺跡と御嶽堂(みたけどう)遺跡の発掘調査報告書を発掘当時の関係者の協力を得て刊行したことを記念して、両遺跡の出土品を中心に玉川学園の考古学研究の歩みと成果を紹介するものです。
田端遺跡は縄文時代中期の集落、後期の墓域、さらに後晩期の環状積石(ストーンサークル)までが発掘された大規模な遺跡で1971年に東京都指定遺跡になっています。また、御嶽堂遺跡では、人の顔を模したような独特なデザインの土器など多数の貴重な土器が発見されています。

それぞれの遺跡の発掘調査の全体像が理解しやすく、また、考古学研究会が残した資料や定期刊行物なども展示され、小学生から大学生まで、考古学研究にかけた当時の人々の情熱を実感することができる展示となっています。

より深く展示会を楽しむことができる「ミニシンポジウムや体験会」などの催しも

会場で順路通りにパネルと展示品をたどるだけでも、玉川学園の考古学研究の来歴と遺跡の特色を知ることができますが、教育博物館の菅野和郎准教授による「ギャラリートーク」(予約不要)に参加すれば、より深い理解を得られるでしょう。各遺跡の特色や発掘物の詳細はもちろん、戦前からの玉川学園の考古学研究の流れや活躍した人々に関する詳細な解説を聞くことができ、その場で質問することができます。
このギャラリートークは期間中に数回実施され、11月23日(木・祝)と12月6日(水)の13:30~14:30にも予定されています。
また、体験会「4000年前の縄文土器にさわってみよう!」(11月29日(日)、12月9日(土)両日13:00~15:00/予約不要)も開催され、教育博物館所蔵の土器を実際に自分の手にとってご覧いただくことができます。さらに11月12日(日)13:30~15:00には、考古学研究会OBが参加するミニシンポジウム「町田の考古学は玉川学園から始まった!」(入場無料・予約不要)を中学年校舎講堂にて開催。地域密着の考古学研究の先鞭を付けた玉川学園考古学研究会の活動の実際や裏話を当事者の貴重な証言で語っていただきます。

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