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母として、コーチとして、テニスの杉山愛選手を支え続けた杉山芙沙子さんによるK-12父母教養講座が開催されました。

2017.12.06

10月20日(金)、K-12父母教養講座が開催されました。この講座はK-12保護者の方を対象としたもので、毎回各界の著名人や教職員が講演を行う、人気のK-12父母会行事となっています。今年度3回目となる今回は、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手のお母様であり、杉山選手のコーチも務めた杉山芙沙子さんをお招きしてお話を伺いました。母として、そしてコーチとして、トップアスリートを育て上げた杉山さんのお話が聞けるとあり、会場となった中学年講堂はほぼ満席になりました。

この日の講演のタイトルは、「子供の可能性を伸ばす10の法則」です。杉山さんが愛さんのコーチを務めるようになったのは、愛さんがスランプに陥った25歳の時。2000年のことでした。そこで初めて「親と子」という関係から「コーチと選手」という関係に変わったわけですが、そこから愛さんは復調し、得意のダブルスはもちろん、シングルスでも世界ランキング8位に。何より他の選手と異なるのは、多くのプロテニスプレーヤーが20代後半で引退していくのに対して、34歳まで第一線で活躍し続けたことでした。そして愛さんが引退する2009年まで、杉山さんもコーチとして彼女を支え続けたのです。
そして愛さんの引退後は、テニスの楽しさを忘れかけた選手や、自分では解決できない課題を持った選手へのサポートをしました。その中には錦織圭選手もいました。その後大学院でスポーツ科学について学び、日本のトップアスリートを子供に持つ親たちの子育てについての論文を執筆。そうした経験から、現在はテニス・アカデミー主催の傍ら、幼児向け運動プログラムの開発や啓蒙活動、アスリートペアレンツの子育てノウハウの提供などを行っています。
だからこそ、「子育てとコーチングは非常に似ています」という杉山さんのお話は説得力がありました。たとえば子供がテストで低い点数をとったときは叱ってしまいがちですが、事実と感情を区別して「この点数をあなたはどう思う?」と聞いてみることが大切など、コーチングの視点から子育てを解説。来場した保護者の方々もメモをとったり、プレゼンテーションの内容を写真に収めたりしていました。「大切なことは家族としての哲学を持つこと。そしてコミュニケーションをとることです。子供の話を聞く際も、テレビやスマホを見ながらではなく、きちんと聞く姿勢をとることが大事です」と語る杉山さん。ゲームをはさんだ約2時間におよぶ講演は、あっという間に終わり、大きな拍手が送られました。講演のあとには参加者からさまざまな質問が寄せられ、親子関係や、怪我をしない身体作りのポイント、さらには試合前日の料理についてといった幅広い疑問や悩みに対して、丁寧に答えていただきました。

今日にでもとり入れたくなるようなお話は、当日参加した保護者の皆さんにとってよい機会になったことと思います。今後もK-12父母会役員会では、さまざまな講座を企画していきます。

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