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小田眞幸玉川大学ELFセンター長が、『TESOL英語教育法百科事典』に玉川大学「ELFプログラム」を紹介する記事を執筆

2018.01.17

TESOLとは、日本では資格名と誤解されることも多いのですが、英語が母語ではない人々向けの英語教授法Teaching English to Speakers of Other Languagesおよび、その分野の国際学会であるTeachers of English to Speakers of Other Languagesの略称です。

このたび、このTESOL国際学会が、設立50年の集大成として編纂した『TESOL英語教育法百科事典(The TESOL Encyclopedia of English Language Teaching)』(全8巻)が発行されました。この百科事典は、世界各国で英語教育の第一線で活躍する教育者や研究者による750を超える記事を収録し、ELT/ESLのあらゆる分野に従事する人々に向けたこれまでにない規模の専門情報源となるものです。そのうち第2巻(VolumeⅡ)に玉川大学ELFセンター長である、小田眞幸教授が「Non-Native English-Speaking Teachers(NNESTs)」という章で「Collaboration and Collaborative Practices」というタイトルの記事を執筆。その中で玉川大学ELFセンターが実践している「ELFプログラム」を「世界で初めて、英語教員の採用にネイティブ・ノンネイティブの区別を撤廃した例」として紹介しています。

早くからTESOL国際学会に参加し、同学会の英語を母語としない教師(NNEST)部会長なども務めた小田教授に、今回の記事掲載の経緯についてうかがいました。

「そもそもこの記事原稿はネイティブ教員とノンネイティブ教員の協力体制について書いてほしいという注文でした。しかし、すでに本学ELFプログラムでは、ネイティブとノンネイティブの区別を撤廃するという次のステップに進んでいますから、原稿では最終的にそのことについて執筆しました。すると学会の編集長からも賛同を得て、『ぜひ玉川大学の名前を入れるように』とアドバイスまでいただきました。実は最初の原稿では遠慮して(笑)、『日本の大学の事例』とだけ書いて大学名を入れていなかったのです」

かつて英語教育においては「ネイティブ・スピーカー」が尊重された時代があり、日本人の英語教師よりネイティブ・スピーカーの教師に教わった方が良いと一般的に考えられていました。ところが1980年代後半より、世界には様々な英語があるという認識が広がっていきます。英語教育の世界でも、英米だけではない英語のバリエーションを尊重するようになっていきます。
「しかし、それはまだ地域という枠にとどまった考え方です。玉川のELFプログラムは、そもそも米語、英語、オーストラリア英語、インド英語、アジア各国の英語などの区別を一切なくした上で英語教育を行おうとするプログラムです。世界中のどこか特定の地域で話されている英語を学ぶのではなく、世界の様々な地域の、様々な分野の人の話を聞き、自分の英語で対応できるようになることを目標に英語を母語としない先生から学びます。私はこうした区別をなくすことで教員同士のCollaboration(連携)が可能になるのだと考えています」

世界中の英語教育の専門家、研究者が注目する玉川大学の先進的な「ELFプログラム」。今回、小田教授が執筆した記事によって、真の意味でグローバルなその英語教育手法が、さらにクローズアップされることになりそうです。

第2巻

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