「南さつまキャンパス久志晴耕塾」竣功式の前夜、学友会鹿児島支部の卒業生の皆さんと玉川大学・玉川学園との交流会が行われました

2018.03.05

創立者小原國芳先生の生誕の地。明日、鹿児島県南さつまキャンパスにおいて、宿泊研修施設「久志晴耕塾」が竣功を迎えます。

1月10日(水)、玉川大学・玉川学園学友会 鹿児島支部主催の玉川会が行われました。これは「南さつまキャンパス久志晴耕塾」竣功式のために鹿児島を訪れた小原 芳明 学長や玉川大学・玉川学園関係者との交流を目的に行われたものです。当日は、鹿児島で初雪が観測されたにもかかわらず、多くの卒業生が、会場となるベストウェスタン レンブラントホテル鹿児島リゾートに集まり、中迫 浩 副支部長(80年文教卒)の司会進行によって交流会がスタートしました。

会に先立ち、佐藤 文郎 鹿児島支部長(80年工経卒)から挨拶がありました。佐藤支部長は、高等部から玉川で学び、高等部時代の『明倫塾』の思い出に触れ、「塾生活には3つのメリットがあります。1つは、塾と校舎が近く皆勤賞をとれること。2つ目に足が速くなることです。当時の塾生は朝6時に起床し、4キロものマラソンが日課で、駅伝でも大活躍していました。そして3番目に北海道から鹿児島まで、全国に同じ釜の飯を食べた家族同様の仲間がいることです。今回、塾としての用途は異なりますが、久志晴耕塾の発展を期待しています」とお祝いの言葉をいただきました。

続いて、玉川大学を代表して、小原 芳明 学長より挨拶が行われました。
「長年、オヤジさんの夢であった久志に貢献したいと思っていました。ここには研修に来た学生たちが宿泊する場所が無かったため、やっとその夢を実現することができました。そしてここを拠点に、農学部だけではなく、他学部の学生たちも、地元にいろいろな形で貢献できると考えています。『晴耕塾』は、晴耕雨読という言葉から、農学部にふさわしいと創立者が名づけました。今では、北海道の『美留和晴耕塾』に続き、久志にも『晴耕塾』が出来ました。ぜひ丸木浜から施設を見ていただければと思います。久しぶりの鹿児島での玉川会です。楽しいひと時を過ごしたいと思います」と交流会への抱負を語りました。

続いて、佐藤 敏明 玉川大学・玉川学園学友会 会長より、乾杯の挨拶です。
「竣功にあたって、鹿児島支部の皆さま方に、たくさんのお力添えをいただきました。一日働かざる者食うべからず、小原國芳先生の言葉の通り、晴れの日に耕し、みんなで喜びを分かち合う、その名にふさわしい施設ができました。そして、私は経営工学科の1967年の卒業で、工学部経営工学科1980年出身の佐藤 文郎 鹿児島支部長は、同じ学科の後輩に当たります。このような交流ができたことも、嬉しく思います」と話されました。

この後、歓談と会食が行われ、農学部 小野 正人学部長より久志晴耕塾の説明がありました。
「久志晴耕塾の建物の延べ床面積は1,500㎡、宿泊できる人数は約50名です。1階から久志の丸木浜の景色が一望できます。児童・生徒・学生が、玉川の教育に思いを巡らせ、学習する意欲が湧いてくる宿泊研修施設を目指しました。玉川学園では、美留和晴耕塾で北の生態系を学び、中央部には、61万㎡もの本学キャンパスと箱根の自然観察林があり、そしてカナダ・ナナイモキャンパスとネットワークが形成されています。日本の北・南、そしてカナダとの遠隔授業、玉川学園を鎹(かすがい)とした地域連携として各自治体と包括連携を結んでいます。大学と社会との接続や、高大接続など、社会に役に立つ人材を輩出する拠点が南さつま市に完成しました」と案内しました。

そして北見 裕 学友会事務部長が玉川学園関係者一同を紹介しました。小原 芳明 学長ご夫妻、学友会 会長ご夫妻、玉川学園理事と続き、大学は、農学部長、教育学部長、観光学部長、教学部長、教学部事務部長。K-12は、学園教学部長、学園教学部事務部長。そして総務部長、学友会事務部長を紹介しました。玉川の児童・生徒・学生に関係する先生方の顔ぶれに、今後の久志晴耕塾の利用と幅広い活用が期待されます。

続いて、稲葉 興己 教学部長より、本学キャンパスでの校舎建築計画について、説明がありました。
「玉川学園では、耐震化工事を含めて、次々と新しい校舎を建設しています。卒業生の方々に懐かしい女子塾、塾食(りんどう食堂)のあったエリアに、『STREAM Hall 2019』と旧小学部校舎の跡地に『Consilience Hall 2020』が建設されます。現在の校舎は、校舎の活用率を上げるため、学部名を使用していません。特に2014年以降は、『大学教育棟 2014』というように、竣功年を入れています。『STREAM Hall 2019』は、1月22日に地鎮祭を行い、2020年の3月に竣功、同年の4月から利用を開始します。主に農学部、工学部・芸術学部が使います。もう一つの『Consilience Hall 2020』は、2019年1月に着工して、2021年3月に竣功、4月から利用開始します。こちらは、農学部、工学部、教育学部、芸術学部、そしてリベラルアーツ学部が利用します」と新しい校舎の建設・活用について説明しました。

次に、出席された鹿児島支部の皆さんの紹介がありました。
出席者は、高等部、文学部教育学科、芸術学科、英米文学科、工学部機械工学科、電子工学科、経営工学科、通信教育部で学ばれた1965年から1990年卒業の18名の方々で、お一人ずつご紹介いただきました。
代表して、柿元 一雄 鹿児島支部顧問(72年文教卒)より、「今回、玉川学園の方々と交流でき、良い年、素晴らしい年になります。現在、全国で市町村合併があり、町や村は大きな市に吸収合併されています。鹿児島市も5つの町が合併していて、久志もなくなってわれわれの拠点がなくなると残念に思っていました。しかしやる気とバイタリティのある本坊市長が市長になり、久志の公民館を整備し、数年のうちに今の晴耕塾になり、またまた鹿児島に活気が増えて、また光ってきた気がして、嬉しい気分でいっぱいです。鹿児島の同窓生たちも、玉川の発祥の地、久志を盛り上げるために、一生懸命に頑張ります。玉川の本校の方からも、一緒になって久志の町を盛り上げてください。同窓生の皆さん、頑張りましょう!!」と、まとめました。

そして、宴もたけなわ、天吹(てんぷく)の演奏が始まりました。
天吹は、江戸時代に郷中教育の一環で、武士の間で伝承された鹿児島の縦笛です。鹿児島で天吹の伝承活動を続けている生駒 綱雄 様(68年文教卒)より、創立者の思い出に触れながら、吹奏が披露されました。
「大学に入学したのは、東京オリンピックの年でした。私は小原先生の久志の隣の秋目で生まれ、大学受験の面接で、小原國芳先生から『坊津から遥々玉川によう来たね。』といわれました。入学後、礼拝の宗教哲学の講話で、小原先生が反対の合一の話をされました。『ピアノを弾く手で、草取りもして、料理も作れないと本当の良い音は出ません』といわれました。今から30年前、鹿児島の佐多で教員だった時に、この縦笛に取り組み、現在に至っています」

そして『荒城の月』『夕焼け小焼け』と懐かしい童謡・唱歌を、天吹の小高く可憐な音色で演奏されました。生駒さんは吹奏披露が終わると、「1月7日に小原先生の墓前で、玉川の校歌を吹いてきました」と語りました。「玉川に進学していなければ、今の私はなかった。このように鹿児島の古い伝統的な楽器を続けていくことを、小原先生は私に『ぜひやれよ』と教えてくださった気がします。皆さんに聞いていただき、鹿児島の伝統的なものとして、これからもいろんな花を咲かせたいと思っています」と締めくくりました。

最後に、小原 幸一(73年工機卒)鹿児島支部顧問よりお礼の言葉がありました。
「もう3、4年になりますが、全国の塾生が40~50人鹿児島に集まって、國芳先生のお墓参りをしています。久志に行ってお墓参りをする。それがここに来る理由です。坊津へは、桜島や開聞岳など、鹿児島の美しいところを案内しながら向かいます。もし希望があれば、鹿児島支部にご連絡ください。鹿児島観光とオヤジの墓参りも含めてご案内します。西郷ドンゆかりのところや、明治日本の産業革命遺産などをご案内します」と結びました。

そして出席者の谷口 修美 様(75年文芸卒)にマイクが渡り、
「玉川の会は、最後は歌でしめるというのが恒例です。お手元の愛吟集をご覧ください」
と導きました。会場にオーケストラの旋律が流れ、校歌の合唱が始まります。
『空高く、野路は遥けし・・・』、出席者の歌声は自然に四部合唱のコーラスとなります。2番、3番とテノール・ソプラノ・ベース・アルトとそれぞれのパートが続き、歌い終わった後、場内に拍手が湧き起こりました。2曲目は、塾生の愛唱歌『村の道ぶしん』です。『エンヤラホイ、ヤレホイ』と力強い歌声が響きます。3曲目に玉川の丘を思い描く『丘にのぼれば』を輪唱で歌い上げました。
「歌で始まり、歌で終わる」。玉川の卒業生は、初めて会っても一体になれる何か共通のものを持ち合わせています。交流会は最高潮の盛り上がりとなりました。

最後に、玉川学園の石塚 清章 理事が「今日は、鹿児島支部の皆さまと楽しい時間を過ごせ、また学園の様々な変化を見ていただけました。昔、どうして玉川は工事が多いのかと、当時の管財部にたずねると『学校は生き物だから止まったら死ぬ時だ』と、言われたことがあります。どんどん新しくなって、どんどん建物と一緒に中身も新しくなります。新しい時代の子供たちを育てるために、知恵をしぼって、体力の続く限り、頑張ってやってまいります。皆様方もどうぞ若々しく、生駒先輩のように、新しいものを目指してください。ありがとうございました」と閉会のあいさつを述べました。

最後に参加者全員で、記念撮影を行い交流会は終了しました。
明日の「南さつまキャンパス久志晴耕塾」竣功式に向けて、学友会鹿児島支部の卒業生の皆さんと、玉川学園の関係者で思いを一つにした交流ができました。これからも創立者小原國芳先生の生誕の地を一緒になって盛り上げていきます。これからもよろしくお願いいたします。

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