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全力で楽しむために何をすべきかを考える。9-12年生が運営も行う「こいのぼりカップ」が開催されました。

2018.05.30

新学期が始まって約一ヶ月経った5月2日(水)、9-12年生によるこいのぼりカップが開催されました。この行事は9-12年における運動会で、運営メンバーや体育委員、学級委員が中心となり、生徒が主体的に企画・運営していく点が大きな特長です。クラス単位で競い合って総合優勝を決めることから、団結力や協調性、皆で能動的に取り組む姿勢などを高めることを目標としています。そうした意味でも4月に新クラスになったばかりの生徒たちにとって、最適な行事といえるのかもしれません。また9-12年というディビジョン全体を赤組と白組に分けることで、他のクラスや学年を自然と応援できるイベントとなっています。

クラスごとにデザインしたTシャツに身を包んで記念グラウンドへと集まってくる生徒たち。全員が整列し、吹奏楽部の演奏によるファンファーレが響き渡った後、学級委員長による開会の言葉がありました。
「クラスみんなで同じTシャツを着て、クラス旗を振って、クラスの親睦をより深めてほしいと思っています。今日という一日が思い出に残るように、精一杯楽しみましょう」。
そして長谷部教育部長(9-12年)からも「自分のため、クラスのため、全員で思い切って楽しむ一日にしてほしいです」というお話があり、体育委員長の元気いっぱいの選手宣誓によって、今年もこいのぼりカップが始まりました。

こいのぼりカップで行われる競技は6種目。最初に行われる「障害物リレー」のみクラスの中から出場者が選抜されますが、その他の種目は全員で取り組みます。生徒たちによってアイデアが出された、オリジナルな競技が含まれている点も、この行事の特長です。
たとえば本年度初めて行われた「まてまて玉入れ」は、高い場所に籠が設置された従来の玉入れではなく、常時移動する生徒が背負った籠をめがけて玉を入れる競技です。玉を投げるときは下から投げるようにルール作りするなど、安全面の配慮も生徒たちが決めました。こうした新たな競技もあれば、「大縄跳び」や「大玉ころがし」、「綱奪い」のような伝統ある競技もあります。各種目が終わるたびに赤組・白組の形勢が入れ替わり、グラウンドに歓声が絶えることがありません。

そして、こいのぼりカップは生徒の自主性が重んじられている分、自由度が高い行事でもあります。その象徴的な光景を、最後の種目の「全員リレー」で見ることができました。10年生各クラスの第一走者がスタートラインに並んだときのことです。スターターのピストルの発砲音が鳴り響いたと同時に、走者全員がその場にバタンと倒れ込んだのです。予期せぬ行動に応援していた生徒がビックリしている中、走者全員が立ち上がり、何事もなかったかのように走り出しました。これは第一走者の生徒たちが示し合わせて行ったいたずらだったのですが、何とも若者らしい演出に、思わず笑みがこぼれます。こうした「遊び」にも、生徒自身が責任感をもって企画・運営に携わり、全員でこの行事を作っていることがわかります。

閉会式で長谷部教育部長は講評の中で、「楽しい場面を皆で共有できたことは本当に嬉しく思います。それも、こういうときに力を発揮してくれた各委員会のメンバーがいたからです。皆さん拍手を送ってください」と運営に携わった生徒たちをねぎらい、生徒たちからは盛大な拍手が送られました。

すべての種目を終え、総合順位では苗場組が1位に、同率で雲仙組と吾妻組が2位、そして紅白での勝敗は白組の勝利で幕を閉じました。またこいのぼりカップでは他にも賞が授与されます。大縄跳びは苗場組が1位に、金剛組が2位に、そして筑波組が3位に。また応援賞には終始声援を送り続けていた金剛組が選ばれました。この応援賞は、応援の姿勢だけでなく、競技の際の集合地点にいち早く到着するなど、行事運営への貢献度も含まれます。そしてクラス旗のグッドデザイン賞は1位が天城組、2位が春日組と秩父組が選ばれました。受賞した各クラスには、全生徒から惜しみない拍手が送られました。
今にも降り出しそうな空が心配な一日でしたが、最後まで無事に終了することができました。この日見せてくれた力強さを、これから1年間の学校生活でもぜひ発揮してほしいと思います。

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