コロンビア大学生と雅楽で演奏コラボレーション

2018.08.15

コロンビア大学中世日本研究所との4回目の雅楽交流会

玉川大学では創立以来、国際教育を推進し、多くの留学生・研修生を海外に送り出しています。現在では世界で20を超える大学や教育機関と提携し、本学国際教育センターの支援のもとで留学・研修プログラムを展開しています。
7月5日(木)、SAE(Study Abroad Experoence)海外留学プログラムの提携先でもあるアメリカの名⾨コロンビア⼤学の中世日本研究所から、アーティスティック・ディレクター三浦寛也先⽣と同研究所で雅楽を学ぶ学⽣のミゲル・マーティネズさんが来校。お二人をお招きしての「英語で雅楽2018」が国際教育センターのTAMAGOイベントとして開催されました。この企画は国際教育センター副センター⻑のリー教授のネットワークで実現したイベントです。今年で4回目となり、玉川の学生にとっても普段はなかなか日常で触れることのない「雅楽」を改めて知るよい機会となっています。今回は大学の箏曲部とのコラボレーションも加わり、これまで交流を積み重ねてきたからこそ実現した「雅楽交流会」となりました。

広大な敷地から玉川学園ゆかりの場所を案内

今回のメインイベントである玉川大学の箏曲部との演奏会の前に、三浦先生とミゲルさんを「TAMAGO スタッフ」が学内ツアーへと案内しました。
2016年から始まったTAMAGOスタッフは、キャンパス内で展開する国際教育・交流への参加や学生ボランティア・スタッフとして国際的な場面で活躍することに興味のある学生達が任意で登録できるシステムです。TAMAGOは、”Tamagawa Global Opportunities(玉川におけるグローバルなチャンスや機会)”の頭文字。
「今回の学生による英語キャンパスツアーは初めての試みでしたが、イベントを支えるおもてなしの部分としても、また学⽣の成功体験の場としてもとてもよい機会になったと思います」と国際教育センター⻑代理の⼤⾕千恵准教授。

そのTAMAGOスタッフである3年⽣の松井柚⼦さん(教育学部)と横⼭貴樹さん(教育学部)が、学内を英語で案内しました。今回の英語キャンパスツアーのために、文学部のローランド先生、ELFセンターのレイクセンリング先生が中心となって英語ワークショップを開催しました。文学部もちょうど同じ時期にEvergreen大学の受け入れがあるため、TAMAGOスタッフの希望者と一緒に、お気に入りのキャンパス・スポットや施設を英語で紹介するためのコツやポイントを先生方から学びました。ワークショップの後も、自分たちで案内する施設を選択し、それらを紹介する英語マップ”Campus Highlights”を作成しました。また、英語ガイド⽂の準備も重ねてきました。当日は、”Campus Highlights”を使いながら、英語で自分たちのお気に入りスポットや知ってほしい玉川の歴史などを紹介しました。

英語ワークショップの様子(6月18日実施)

まず訪れた大学教育棟 2014内の学術情報図書館では、創立者である小原國芳先生の書斎を再現した「おやじさんの書斎」を案内し、世界中の言語で書かれた聖書のコレクションや日本で初めて出版された児童百科辞典を説明。館内の自動出納書庫の出庫の様子を見学しました。それから移動し、松下村塾や小原記念館で建学の精神を説明。咸宜園で行われていた玉川学園5-8年生の茶道も見学しました。ミゲルさんはもちろん学生たちにとっても玉川学園の歴史と受け継がれてきた教育への思いがキャンパス中に広がっていることを感じる機会になりました。

キャンパスに響く雅楽の音色に酔いしれる

キャンパスツアーが終わると、ELF Study Hall 2015内にあるTAMAGOラウンジでの演奏の準備です。
ミゲルさんは、コロンビア大学で宇宙物理学を専攻していますが、幼い頃からアジアへの憧れがあり、特に近代の日本哲学に興味を持ったことから、日本語や薙刀まで学んでいるとのことで、雅楽を始めて約3年だそうです。今回演奏する「尺八(しゃくはち)」以外にも、「龍笛(りゅうてき)」も演奏できますが、幼少期に習っていたフルートとは吹き方が違い、最初の頃は音を出すのに苦戦したと、演奏前に話してくれました。

三浦先生が、雅楽の歴史や楽器の説明を英語でプレゼンテーションした後、玉川大学の箏曲部とミゲルさんが、「さくらさくら」の現代版アレンジである「さんさんさくら」を披露しました。
初めは琴の静かな旋律から、徐々に三味線や尺八が加わり、曲が厚みを帯びてきます。キャンパスの緑の中に染み渡るように美しい音色が響き渡っていきました。終盤に向けて満開の桜が咲き誇るかのような華やかな合奏に、演奏が終わると大きな拍手が湧き起こりました。

一緒に演奏した箏曲部の学生たちが「とても上手で驚きました!」というほどの腕前を披露したミゲルさんは、「尺八や龍笛の面白いところは、一人よりも人と一緒に演奏するインターアクションから音が生まれることです。とても緊張したけど一緒に演奏できてよかった」と話してくれました。
TAMAGOスタッフのもてなしと筝曲部の学生達とのコラボレーションで実現した今回のイベントは、音楽を通じた国際交流で日本の文化と古典音楽の素晴らしさを共有する貴重な機会となりました。

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