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保護者の皆さんが玉川アドベンチャープログラムに挑戦。子育てや教育について考える機会になりました。

2018.08.03

玉川学園K-12父母会では、保護者の皆様を対象とした勉強会「親学講座」を年間を通じて企画・開催しています。本年度最初の親学講座は、2015年度にも実施してとても人気があった「玉川アドベンチャープログラム(TAP)」を題材に、「TAPから学び・感じとる信頼感と相互尊重の関係づくり 〜21世紀型教育〜」というタイトルで7月6日(金)に開催されました。指導を担当するのは、玉川大学TAPセンター長の難波克己教授です。

この日は朝からあいにくの雨模様。当初は屋外のアドベンチャー施設を使ってのプログラムが予定されていましたが、TAPセンターホール内でのプログラムに変更されました。ただ、屋内であってもアイデア次第で取り組めるのが、TAPプログラムです。この日も、約2時間にわたって多くのプログラムに取り組みました。

たとえば最初に行ったのは自己紹介です。ただあいさつをするのではなく、自分が感じたことを紙に書いたり、さまざまな絵柄が描かれたカードの中から気に入ったものを選んだ上で、それを提示して自己紹介のきっかけに使います。「会話のきっかけになるキーワードなどがあると、いきなり自己紹介をするよりも話しやすいですよね」と難波先生。「それは子供との会話でも同じです。いきなり『受験勉強はちゃんとやっているの?』と直球で聞いても、子供はなかなか答えてくれませんよね」。そんな難波先生の言葉に、保護者の皆さんも納得した様子。この他にも人が乗れるサイズの木の板の上に全員で乗り、誕生日順に並び直したり、三人一組になってそれぞれが目、口、身体の役になり、目的地を目指すといったプログラムなどに挑戦。ミッションをクリアするためにそれぞれが協力し、積極的に意見を出し合う様子が見られました。

プログラムに取り組むだけでも楽しいTAPですが、そこには多くの気付きがあり、示唆に富んでいます。「K-12の年代の子供たちは、日々成長していきます。特に5~12年生の生徒たちは思春期を迎えるなど、難しい年代でもありますよね。ただそれは、自我が成長する時期でもあるわけです。押さえつけようとしても、上手くいかない経験をしている方も多いのではないでしょうか」と難波先生。さらにこの日は天候の関係で実施できなかった、高さ11メートルに設置された丸太の上を歩くというプログラムを題材に話を続けます。このプログラムでは下で見ているメンバーがしっかりと命綱を掴んでいます。だからこそ安心して挑戦できるのですが、「強すぎる命綱は、チャレンジの邪魔になってしまいます。子供たちだって同じです。彼らはまさに『安心ゾーン』から一歩踏み出して、チャレンジする時期を迎えているわけです。お子さんとの間にある『見えないロープ』を掴む強さを、ぜひ一度考えてみてください」という難波先生の言葉がとても印象的でした。

こうして、難波先生による親学講座は終了しました。
この夏、TAPセンターのチャレンジコースは新たな施設設置のため改修工事が行われますが、秋にはリニューアルオープンする予定です。「保護者の皆さん同士でも、親子でも構いません。ぜひ体験しにいらしてください」と難波先生。TAP体験を通して、保護者の皆さんも、子供との関わり方のヒントを得た一日になりました。

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