2018シーズン、J2で快進撃のFC町田ゼルビア!トップチームの選手が後半戦に向けてTAP研修を受講しました。

2018.08.23

玉川学園がオフィシャルスポンサー契約を結んでいるJリーグ「FC町田ゼルビア」(以下、ゼルビア)。今シーズンのJ2リーグ戦では開幕から好調で、常に上位をキープしています。ゼルビアの今シーズンの快進撃を支えている一つが、「玉川アドベンチャープログラム(TAP)」です。

相馬直樹監督の主導のもと、チームビルディングの一環として玉川大学TAPセンターによる「玉川アドベンチャープログラム(TAP)」研修を取り入れているゼルビア。今シーズン、ゼルビアのTAP研修はまずキャンプ前の1月、次に開幕直前の2月に行われました。そしてシーズン後半戦への折り返しとなる8月7日(火)、今シーズン3度目となるTAP研修を行いました。
当日、TAPセンターアクティビティホールに集まったのは、トップチーム選手28名と監督・コーチ陣です。講師を務めるのはTAPセンターの川本和孝先生と白山明秀先生です。

今回の研修プログラムは事前に相馬監督と川本先生が相談しながらつくりあげたもので、「コミュニケーション」とチーム内での「合意形成のプロセス」をテーマとしています。
まずイントロとしてこれまでのTAP研修でも話されてきた「パラダイムシフト(発想の転換)」や「クリエイティブテンション(現状を打破する力)」について再確認。好調なチームの現状に満足することなく、後半戦を高いモチベーションで戦うことを全員で確認し合いました。

次に全員が円陣を組んで「言うこと一緒、やること一緒」や「HELP ME 鬼ごっこ」などでアイスブレーキング。さらに2人組での「片目をつぶった鬼ごっこ」「目隠ししての障害物越え」などのゲームを通して、不自由な状態でのコミュニケーションの難しさを楽しみながら体感しました。
これらのゲームでは、終了後にサッカーの試合に状況を置き換えて考え、選手同士が意見交換することもルーティンに入っています。選手たちからは「試合で自分からは見えないチームメイトに責任を持って正確に伝えることの難しさ」「具体的に細かく伝えることが必要」「聞く側も発信者の意図を確かめることが大切」などといった意見が聞かれました。

研修の後半は屋外に出て7人ずつ4グループをつくることから始まりました。各グループには1本の長いロープが渡され、全員が目隠しをして言葉によるコミュニケーションだけで決められた形(平行四辺形と正五角形)にしていくという課題が与えられました。まさに手探り状態の中でどのようにコミュニケーションをとり、全員の意見を集約して課題を解決していくか…。選手たちからはサッカーチームに必要な全員のイメージ共有や個の力とチームの関係について大きな示唆が得られたとの感想が聞かれました。

研修の最後は室内に戻ってサバイバルに関する問題をグループで話し合いながら回答していくというものでした。出題された問題は野外活動に関する専門的な内容になっていますが、正解すること自体が重要ではありません。正解に至るまでのプロセス、チームの話し合いの中で合意形成するためにどのようなことが必要なのかを、体験を通してくみ取ってもらうことがこのアクティビティの目的です。
全グループの回答が発表された後、選手たちの声を聞いてみると「自分たちの意見に固執してしまうとモノの見方が狭くなる」「少数意見を無視せず自分の考えに取り入れると視野が広がる」「人はどうしても常識の枠にとらわれがち。もっと意識的にチャレンジしなければ」といった意見が聞かれました。

今回の参加者にはすでに何回かTAP研修を経験している選手も多く、それぞれがアクティビティを楽しみながら目的意識を持って真剣に取り組む姿は、さすがプロアスリート! 研修終了後に前半戦で活躍した3人の選手にTAP研修の感想と後半戦に向けた抱負について聞いてみました。

平戸太貴選手 MF 8

TAP研修を通して「パラダイムシフト」について考えることが多くなりました。サッカーにおいても、人生においてもとても重要な考え方だと感じています。自分の価値観や考え方にとらわれず、周囲の人々の意見も取り入れながら、自分のサッカーのスタイルをよりフレキシブルなものにしていきたいですね。現在、チームは好調ですが、個人としてはゴール数、アシスト数の点で満足していません。きょうの研修での気づきをあらためて自分なりに消化して後半戦はもっと結果を出していきたいです。

杉森考起選手 MF 7

グループでの合意形成のプロセスでは、私はどちらかといえば聞き役に回っていたと思います。人の意見を聞けるという点では良いことなのかもしれませんが、自分としてはもう少し積極的に意見を言えるようになりたいと感じました。そして研修を終えた今、試合でもさらに積極的なプレーを心がけようとあらためて決意しました。前半戦は2点しか得点できなかったので、後半戦はチームの中で自分の良さをもっと出せるようにして得点を重ねていきたいと思っています。

中島裕希選手 FW 30

TAP研修では、自分たちのサッカーに生かせることを毎回たくさん学ばせていただいています。今回の目隠しのコミュニケーションやグループでの話し合いも楽しみながら収穫が多い時間を過ごせました。今後の選手同士のミーティングや試合中のコミュニケーションに役立ちそうです。前半戦はチームのまとまりも良く、どの選手が出場してもゼルビアのアグレッシブなサッカーを表現できたと思います。後半戦もチーム一丸で戦っていくつもりですので、応援よろしくお願いします。