学園屈指の伝統行事「体育祭」、幼稚園児から大学生までの玉川っ子が全力で種目に取り組みました。

2018.11.13

10月6日(土)に、第90回体育祭が開催されました。昨年は雨天により種目を絞っての開催で今年も前日まで台風の影響で天候が優れず開催が危ぶまれましたが、早朝に開催が決定。朝から多くの保護者の皆さんがグラウンドに集まりました。

玉川学園の体育祭は幼稚部から大学生(教職課程履修者)まで総勢約3,000名で行う学園の一大行事。全学年を赤、白、黄、青の4組に分け、得点を競い合います。生徒や学生は競技や演技に参加するだけではありません。玉川学園ウィンド・オーケストラによる演奏、アナウンスは放送部員とOBが担当し、教育学部教育学科保健体育専攻の2~4年生が大会の運営や機具の準備をします。ワンキャンパスだからこそ行うことができる、オール玉川のイベントなのです。

一同が会した開会式。小原芳明学園長から「昨日までの雨も上がり、体育祭日和になりました。ただいまから第90回体育祭を始めます。玉川っ子の競争相手は無限大の青空、確乎不動の大地です。しっかり身体を動かしましょう」と開会宣言がありました。そして今回の体育祭プログラムのデザイン公募で選ばれた藤田怜奈さん(12年生)が表彰され、拍手が送られました。
いよいよ体育祭がスタートです。

最初の競技は幼稚部と1-4年生による徒競走です。各学年がそれぞれの年齢に合わせた距離を走ります。ゴールの先で待つ先生の胸に飛び込む園児たち。転んでも最後まで全力で走り抜ける児童・生徒たち。一生懸命に走る様子に、観客席からも大きな声援が送られました。

幼稚部
1年生
2年生
3年生
4年生

この他にも大学生による大綱奪いや9-12年生女子による綱奪い、9-12年生男子による綱引き、1-4年生による玉入れなどの競技が行われました。また本年度は5-8年生によるジャンピングレースが新たに加わりました。この種目は二人の生徒が回す縄を一人か複数名の生徒が跳びながら走り、次の走者へと縄をつないでいくというもの。走り手と回し手の呼吸が重要で、上手に跳ぼうとすると速度が落ち、速く走ると縄が絡まります。時には猛スピードで跳びながら走って行く組もあり、盛り上がりを見せていました。

大綱奪い(大学生)
綱奪い(9-12年生女子)
綱引き(9-12年生男子)
綱引き(9-12年生男子)
玉入れ(1-4年生)
準備をする保健体育専攻学生たち
ジャンピングレース(5-8年生)
ジャンピングレース(5-8年生)
中垣正太郎さん

プログラムや競技の実況アナウンスには、9-12年の放送部員とともに今年テレビ東京に入社したアナウンサーの中垣正太郎さんが花を添えてくれました。中垣さんは玉川学園の卒業生。さわやかな声で時には熱く的確な実況は、観客席の保護者の皆さんの視線を、自然とグラウンドへと向かわせます。

玉川学園体育祭の特徴は、演技種目も充実している点です。9-12年生女子のボール・徒手体操では柔らかな演技を、9-12年生男子の棒体操では力強くダイナミックな演技を見せ、5-8年生も躍動的なSwing & Waveで魅了しました。また大学生は基(MOTOI)と題された演目で、グラウンド全体を使い力強い演技を披露。一方で1-4年生の「大空の下で」では、幼稚部の園児たちの手をやさしく引きながら演じました。自分たちの演技を行いながらもきちんと園児たちを見守る姿は、立派なお兄さん・お姉さん。このように下級生のお手本となることも、学園全体で行う体育祭の意義の一つといえるでしょう。

ボール・徒手体操(9-12年生女子)
棒体操(9-12年生男子)
Swing&Wave(5-8年生)
Swing&Wave(5-8年生)
基(大学生)
基(大学生)
大空の下で(幼稚部・1-4年生)
大空の下で(幼稚部・1-4年生)
大空の下で(幼稚部・1-4年生)

演技種目の基盤となっているのは、学園創立当初から取り入れているデンマーク体操です。リズミカルな動きを取り入れながら柔軟性を向上させていくのが特徴で、朝の体操として親しまれているラジオ体操にも大きな影響を与えたといわれています。玉川学園には、このデンマーク体操を継承するオレロップ体操アカデミーの東洋で唯一の分校が設置されており、デンマーク体操部では5年生から大学生までが日々訓練を重ねています。また今年はオレロップ体操アカデミーでの研修に、K-16の体育科教員7名が参加しました。この日も部員たちが高い技術の演技を披露すると同時に、デンマーク体操の指導者としての資格を得た生徒・学生にOTD章が授与されました。

  • オレロップ国民高等体操学校では、卒業者に「Ollerup(オレロップ)」と「Delingsfφrere(社会に奉仕する人)」の頭文字を取ったOD章を授与。玉川学園はその間に「TAMAGAWA」の頭文字Tを入れ、熱心に活動を続け、指導者として認められた生徒・学生にOTD章を授与しています。

こうして競技種目、演技種目を行ってきたこの日の体育祭。最後の種目は恒例の選抜リレーです。1年生から大学生まででチームを組み、リレーを行います。バトンを渡すたびに学年が上がっていきます。最後の種目ということもあり、トラックの周囲には同級生たちが立ち上がり、大きな声援を送り続けます。抜きつ抜かれつで最後まで勝敗が分からなかったこの競技。選手の力強い走りを讃え、グラウンドは拍手に包まれました。

選抜リレー(男子)
選抜リレー(女子)

こうして今年も体育祭は終了。今年の優勝は赤組で、2位の白組に62点差をつけての勝利でした。全員が全力を出し切り、思い出深い体育祭となりました。

玉川で過ごした日々が、今の自分の基盤に。

今回の体育祭で実況を担当してくださった卒業生、テレビ東京アナウンサーの中垣正太郎さんにお話をうかがいました。

幼稚部から高等部までを玉川学園で学び、その後は英語とメディアについて学びたいと思い、ニュージーランドのカンタベリー大学へ留学しました。普段の実況では、玉入れや綱引きなど、あまり実況することのない競技が中心でしたので、どのように伝えようかと苦労しました。体育祭で一番印象に残っているのは、毎回のように出場した選抜リレーです。また演技種目に関しては、この日を迎えるまでにどれだけ練習を重ねてきたかを知っているので、感慨もひとしおです。放送席からグラウンドを眺めていると、玉川学園で過ごした日々が走馬灯のように思い出されました。玉川学園がなければ今の自分は存在しないといえるほど。充実した時間は今の私の基盤であり、支えとなっています。