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7年生がBLESクラス2年生に英語でオリジナル紙芝居を読み聞かせ

2018.11.26

K-12までの一貫教育を行う玉川学園では、その特色を活かし学年や校舎を超えた交流があります。上の学年も下の学年もそれぞれ互いに学び、刺激し合うことのできる機会です。今回は、7年生がBLES(Bilingual Elementary School)クラス2年生に行った英語での読み聞かせの様子を紹介します。

学年を超えた知的な刺激をしあえる機会

11月の気持ちよい秋晴れの日、低学年校舎に7年生がやってきました。玉川学園(5-8年)の英語の授業は習熟度別で行われていますが、今回は習熟度の一番高いクラスの生徒約15人が、日英バイリンガル教育のBLESクラス2年生に英語で読み聞かせをしました。2年生は、お兄さん、お姉さんたちにお話を読んでもらえるとあって、ワクワクした表情で教室に入ってきます。

7年生が読んだのは、オリジナルの紙芝居。 “Tomataro” “Ichigotaro” “Picotaro” “Melontaro” “Revenge of Monkey and Crab” などなんとなく聞き覚えのあるようなタイトルです。これは、7年生が約2カ月かけて日本の昔話をもとに創作したストーリーなのです。
7年生たちは週3時間の英語の授業に加え、朝の授業前や放課後の時間を使い、2~3人のグループに分かれて取り組んできました。最初に担当のカート先生が英語に訳した日本の昔話『桃太郎』『浦島太郎』『猿カニ合戦』などをみんなで読んだ後、「話の一部を変えて自分たちのストーリーを作る」という課題に挑戦しました。実はこのような課題は習熟度の一番高いクラスで以前から行われていたもので、これまではクラス内での発表でしたが、玉川学園(1-4年)にBLESクラスができたこともあり、昨年度から児童に読み聞かせをする機会を作ることができました。
「ストーリーを作るときもただ主人公を変えるだけでなく、ストーリーに大きな変化やイベントを考えるようにアドバイスしました。生徒たちは何度も話し合って、とても意欲的に楽しんで取り組んできました」とカート先生。

授業ではコンピューター室でパソコンを使ってストーリーにイラストをつけたり、紙芝居としてどのように伝えるかという発表の練習も行ってきたそうです。グループによっては手描きのイラストを取り込んで仕上げた生徒もおり、どれも創意工夫が感じられる紙芝居にできあがりました。

空想の世界が広がるBLESクラス2年生

2年生も7年生も5つのグループに分かれ、それぞれ順番に読み聞かせをしては次のグループへと交代し、7年生は全グループを回っていきました。日常から英語でのコミュニケーションに慣れている2年生は、英語でのストーリー展開に反応良く笑ったり質問したりと引き込まれている様子。

“I like that character! (そのキャラクターが好き!)”
“Why did he do that? (どうして彼はそうしたの?)”

と、次々と英語での感想や質問が自然と出てきます。

そしてお話が終わるごとに拍手が起こり、喜びのあまり7年生とハイタッチをする姿も。
2年生の手元に配られたシートに、紙芝居のタイトル、読んでくれた7年生の名前とともにそれぞれが感じた評価を書き込みます。
“so-so” “just nice” “Interesting” “Exciting” の4項目から選んでマルをつけます。中には、 “Exciting”に花マルや紙いっぱいのハートマークをつけるなど、楽しんだことを表現する児童もいました。

英語でのプレゼンに自信をつける7年生

一方、7年生は最初は緊張の表情で、声も硬い様子でした。ストーリーを作ったりイラストを準備するだけでなく、「2年生に読むにはどうしたら伝わるのか」と何度も練習を重ねてきたそうです。
「小さい子に読むために、座る時の高さや姿勢、目線の配り方、声のトーンやジェスチャー、読む以外の話しかけ方なども、お互いに読み合って注意し合ったり、工夫したりしてきました。人前で喋るのが苦手な生徒ももちろんいます。しかし、相手に伝わるように読むことを考えて、頑張って大きな声で話すように練習したり、勇気を出していました。こうして楽しむ2年生の反応を目の当たりにしたことで、生徒たちにも大きな自信になったと思います」
カート先生の言葉通り、5つのグループを順番に回って読む間に、7年生の表情はどんどんと自信に満ち溢れたものになり、声もしっかりし、表情もイキイキしていきました。

参加した7年生の生徒は
「2カ月前から準備してきましたが、特にこの1週間はどうしたら楽しんでもらえるように読めるか、何度も猛特訓をしました。紙芝居の横から見ながら読むのは意外にも難しく、その時に聞こえる声で伝わるように読むのは、思った以上に大変でした。でも、2年生が喜んで聞いてくれて、英語ですぐ反応してくれて嬉しかったです。やってよかったです!」
と笑顔で話してくれました。

7年生にとっては英語力だけでなく、年の違う相手とのコミュニケーションやプレゼンテーション、さらにはコンピュータースキルや創作力まで、様々なスキルや知識を学ぶことのできた読み聞かせの授業。そして、2年生にとっても英語というコミュニケーションツールを通してお兄さん、お姉さんの楽しい創作の世界に触れ、交流ができた時間になり、双方に良い刺激となりました。Kから12年生までの一貫教育を行う玉川だからこそ実現できたコラボレーション授業となりました。

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