メディア・アーツ学科3年生 ディスプレイの実際を学ぶ

2012.06.22

6月14日、芸術学部メディア・アーツ学科3年生が「メディア・アーツ研究」の授業で、「ディスプレイの実際」をテーマにディスプレイ業界で活躍している卒業生から講義を受けました。

講師は、テーマパークや博物館、複合商業施設などの企画・デザイン、制作施工を手掛けている株式会社乃村工藝社の川原(かわはら)氏(写真右)と帖佐(ちょうさ)氏(写真左)です。お二人とも本学の卒業生で、2010年に完成した本学研究施設「Future Sci Tech Lab」の外壁を彩る光アートの設計・施工(監修:メディア・アーツ学科 田中 敬一教授)に携わっていただきました。

最初にクリエイティブディレクターの川原氏から、ディスプレイ業界の全般的な仕事内容の説明があり、その後、実例を交えながら施設の企画から設計、完成までのプロセスを紹介していただきました。その中では、学生時代に取得した学芸員資格が仕事をする上でとても有効だったことや、コンセプトからデザインを形にするために何度もシュミレーションを重ねたこと、誰もが見たいと思うようなものを創るために細かなディテールにも工夫を凝らしたことなど、とても興味深いお話をしてくださいました。

次にデザイナーの帖佐氏からは、本学研究施設「Future Sci Tech Lab」における光のオブジェのデザインプロセスを紹介。施設がLEDを使った「植物工場」と「超高速量子光通信」の2つの研究拠点があることから、「光」と「宇宙」をテーマに造形化したこと、美しくきれいに見せるためにビューポイントを設定し、ランダムに降ってくる自然放射線をとらえて光の演出にしたことなど、何気なく目にしている研究施設のデザインがどのようにして手掛けられたのか、その工程をわかりやすく教えていただきました。

学生たちは、想像以上のものを創り出すために力を尽くしている先輩方の姿を見て、刺激を受けるとともに、ディスプレイ業界へ就職を希望している学生からは、「現場の雰囲気を知ることができた。企画から完成までには土木建築など多岐にわたる分野の仕事があり、それに対応するには知識もコミュニケーション能力も必要。いろいろなことに関心を持ち、もっと感性を磨いていきたい」という感想もありました。そして今回の授業は、一人ひとりがこれからの進路を考える良い機会にもなりました。