キャンパスの安全を守る自衛消防隊が、自衛消防技術発表会に参加しました

2014.10.08

秋晴れの9月19日、玉川学園からもほど近い三井住友海上玉川研修所グラウンドにおいて、町田消防署と町田防火管理者研究会が主催する自衛消防技術発表会が行われました。

火災が発生した際には、まず自分たちで初期対応することが求められます。また昨今はAED(自動体外式除細動器)も設置されており、その操作方法も身につける必要があります。今回の発表会では町田市内の主な事業所が、火災発生時に必要な「通報・初期消火・避難」を一連の流れにした屋内消火栓を使った消火活動を行う「消火栓の部」と、AED(自動体外式除細動器)による救命活動を行う「応急救護の部」で正しい操作方法を競い合いました。
玉川学園では1992(平成4)年から防災行動力強化のためこの発表会に参加しており、今年で23回目の出場です。初年度に優勝(現在の最優秀賞)。その後もコンスタントに入賞しています。毎年教職員3名によるチームで出場している他、玉川大学学生防災ボランティア隊に所属している大学生が参加する年もあります。

この発表会で競い合うのは、災害が起こった際に消防隊や救急隊が到着するまでに行われる消火および救命活動です。各隊は指示を出す「指揮者」と放水などを担当する「1番員」、そして1番員の補助や伝令役となる「2番員」で構成。それぞれの隊員に審判員が付き、その実演内容で厳しい審査が行われます。
多くの隊が実演を行い、いよいよ玉川学園自衛消防隊の番になりました。最初に行われるのは消火栓の部です。地震が発生したという設定で身の安全を図っているところに火災報知器が鳴動し、現場に駆けつけます。火災を発見し消火に臨む隊員たち。さらに大きな声と身振り手振りで避難誘導をします。館内放送や119番通報も的確に対応していました。隊員たちは指揮者を中心に規律ある機敏な行動と、「生徒・学生を助けたい」という思いが伝わる演技を披露しました。

その後の応急救護の部は、倒れている傷病者を発見することからはじまります。
隊員が駆けつけ、意識の確認をし119番通報と救命救護活動を行う一連の流れです。玉川学園自衛消防隊は正しい姿勢で胸骨圧迫と人工呼吸を実施。AEDの取り扱いも迅速かつ丁寧に行いました。一連の実演が終了したときには、応援に駆けつけた玉川学園関係者からも大きな拍手が起こりました。



発表を終え、玉川学園自衛消防隊として出場した教職員3名に話を聞きました。1番員として放水を担当した経理部の山下純さんは、「事前に練習をした際、放水で大きなミスをしたので不安があったのですが、イメージトレーニングを重ねることで本番では上手くできました。先輩からホースを投げる角度などのアドバイスをもらったことが良かったと思います」と語ってくれました。また2番員を担当した学術研究所所属の前川あゆみさんは、普段の業務では大きな声を出すことがないので、自分には無理だと思っていたそうです。それでも本番では、よく通る声で指示を出していました。そして指揮者を担当したのは、学生センターの関根享子さんです。「私たちは災害時に生徒を誘導する立場です。だからこれで終わりではなく、これからの勤務でも自覚を持って臨みたい」と語ってくれました。
そして今年度の自衛消防技術発表会において、玉川学園は優秀賞を受賞。日々訓練の成果がいかんなく発揮され、このような評価をいただきました。

指導を担当の主幹部署であるキャンパス セキュリティ センターは、隊員の真剣な姿に応えようと夏の暑い時期に実施する訓練を部署全体でバックアップしています。隊員一人一人の特長を把握し、訓練はベテランの職員がコーディネート。熱のこもった指導で隊員の気合いに応えます。これもいざというときに動ける人財を増やす、まさに「安全・安心なキャンパス」を実現するための取り組みの一つです。

これまで発表会に出場する度に、玉川学園では様々な部門の教職員を隊員に選出し、発表会に臨んできました。その成果の蓄積によって現在も78名の経験者が教職員として在籍しています。学園内の各部署に勤務にあたっているために、万が一、災害が起こり学園内で火災が発生したとしても、きちんと対応できる防災リーダーが学園全体にいるのです。2011年3月11日に起こった東日本大震災の際、玉川学園内には800名を超える生徒・学生がいました。各部での初動対応に加え、災害対策本部の意向をくんで教職員の中心となって対応にあたっていた多くが自衛消防技術発表会経験者です。もちろん、各部署で防災訓練を行ってはいますが、そういったことからもこの発表会に出場した経験がいざという時の大きな力になったのがわかります。今後も日常の防災訓練に加え、自衛消防技術発表会への出場を通して、より多くの防災リーダーを育て、防災体制の強化を図っていきます。