農学部研修行事、二子山雅高氏による事前指導を「大学教育棟 2014」で開催:大相撲観戦をより良いものとするために

2015.05.12

玉川大学では演劇鑑賞や社会人マナー研修など、学部・学科・学年の特性に合わせたさまざまな研修行事を行っています。今年度、農学部では、研修行事として大相撲観戦が計画され、5月16日(土)に両国国技館へ五月場所を見に行きます。なかなかこのような機会はないため、大相撲についての理解を深めて観戦しようと、4月24日、農学部生物資源学科の3年生を対象に、日本相撲協会の二子山雅高(ふたごやま まさたか)氏をお招きし、事前指導が行われました。

二子山雅高氏は、現役時代は雅山(みやびやま)として1998(平成10)年に初土俵を踏み、それから12場所という短期間で大関に昇進。2013(平成25)年に引退するまでに654勝を達成しました。引退後は藤島部屋付き年寄として後進の指導に当たっているほか、日本相撲協会の広報担当としてさまざまな活動を行っています。今回の講演会も、まさに大相撲への興味を深めてもらうためのもの。「お相撲さん」というと寡黙なイメージが強いものですが、とても親しみやすい語り口で、ご自身の経歴などについてお話しくださいました。

二子山氏は大学を中退して武蔵川部屋へ入門。大学在学中に一番苦労したことは、相撲部の活動と勉強の両立だったそうです。「それでも中退してプロになるまで、単位を落とすことはありませんでした」と学生時代のことにふれました。そしてもちろん、プロの力士になるとそれ以上の苦労が待ち受けていました。

「角界は、まさに強さがすべての世界。相撲界には番付という明確な序列があるので、上位の力士との取り組みは厳しいし、先輩力士との取り組みも非常にやりづらかった」と当時のことを振り返ります。“怖い力士”というイメージを武器にあえてご自身も崩すことなく、後輩たちを寄せ付けなかったとのこと。それも上を目指すための作戦だったといいます。後輩たちは取りづらかっただろうと語る二子山氏。それでも上を目指すためには、一つひとつ「壁」を乗り越えていかなければならないと、厳しい世界で生き抜いていくための心構えや姿勢を教えてくださいました。

後半では学生からの多くの質問に快く答えてくださいました。「四股名は誰が決めるのですか?(答:親方の場合もあるが、ご自身は中学時代の恩師と考えた)」「伸びそうな力士を見分けるコツは?(答:一言ではむずかしいけれども、たとえばご家族の体格などを見ることも)」「化粧廻しの数は?(答:自分の場合は30本ほど)」といった質問から、「手の大きさを比べさせてください」「力士になって困ったことは?」といった質問も。30分近く続いた学生からのさまざまな質問に対して、二子山氏は一つひとつ丁寧に答えてくださいました。
また、両国国技館での大相撲観戦に関して、「幕の内弁当など定番の食事だけでなく、実はピッツァなども販売しているんです。特にお薦めしたいのはアイスクリームですね」といった意外なポイントも。最後に全員で記念撮影をし、終了しました。


現役横綱・大関の手形、質問した学生に記念として渡された

大相撲に関する理解を深めた学生たち。学生からの感想として、「二子山氏の気さくな人柄が印象的だった」「プロとして上を目指すことの難しさや厳しさに驚かされた」といった意見が寄せられました。今回の事前指導を通じて、大相撲を身近に感じ、大相撲観戦をより有意義な時間とするための貴重な機会となりました。