<Part1>玉川学園幼稚部年長組の園児が、恒例の1泊合宿体験をしました。

2015.08.04

年長クラスの園児たちが1学期の最大のイベント「5歳児合宿」に挑みました。夕食作り、銭湯での入浴、貸し布団で皆で就寝……、どれも初体験のことばかり。園児たちのドキドキとワクワクが伝わる合宿の様子をレポートします。

夕食作りを通して学ぶ、「自分で考え発言すること」「相手の意見を聞くこと」「意見をまとめて行動すること」

玉川学園幼稚部で毎年6月に行われる「5歳児合宿」は、年長クラスの園児が園舎に1泊し、丸一日をお友だちや先生と一緒に過ごすものです。今年は6月26日(金)~27日(土)に行われました。当日は年少クラス、年中クラスを休園とし、全職員が安全面に細心の注意を払えるよう万全の体制で臨みます。約1か月前から夕食のメニュー決めから食材や調理器具のリストアップ、食材購入、入浴のための銭湯の手配、寝具の手配など、園児全員が考え、決めてきたことをいよいよ実行に移す時がやってきました。
1日目、園児たちは着替えなどを詰めたリュックを背負って保護者とともに元気よく登園。「朝の会」で1日のスケジュールを確認し、さっそく5つグループに分かれて夕食作りがスタートしました。夕食のメニューは、年長クラス担任の大池洵子教諭が「白ご飯に合うおかずを考えてください」と提案し、各グループの園児たちが自分の大好きな料理や家族に聞くなどして集めた情報をもとにして各グループで話し合って決めた料理の数々です。

今年は各グループが合宿に参加する園児と職員を含めた全員分を作り、バイキングスタイルで盛り付けて食べることになりました。各グループが考えに考え、話し合いを重ねて決まったメニューをご紹介しましょう。

<がんばるグループ>
 牛丼、サラダ、翌朝の朝食用のサラダとパン切り

<ひまわりグループ>
 コーンスープ、餃子

<にじグループ>
 カレーライス、ポテトサラダ

<にこにこグループ>
 とりそぼろ、オムライス、夏ミカンゼリー

<きらきらグループ>
 ハンバーグ、あじのひらき

「餃子」や「とりそぼろ」といった凝ったメニューから「鯵のひらき」のような栄養バランスを考えた渋いメニューまで、じつにバラエティに富んでいることに驚かされます。
調理は各グループの園児らが事前に決めた手順にもとづいて分担して始めますが、自分から進んで作業ができない子、任せっきりの子とさまざまです。合宿中は「全員参加」を掲げており、タマネギの皮むきで一人の女児に任せっきりの様子が見られると、グループをサポートする教諭が「○○ちゃんだけでやるのかな?夕食作りは皆でやることだから、皆でやるにはどうするのか考えてくださいね」と投げかけ、全員参加のためにどうすればよいかを園児たちが解決できるように促します。「う~ん、どうしよう」と考え込む園児たち。1人が「みんなでやろうよ」と声を上げたのをきっかけに、手分けして皮をむき始めたり、なかなか進んで作業ができない園児には、「じゃあ、ここをやって」などと促す園児の姿も。時にはケンカが始まって調理が進まないグループもありましたが、包丁の使い方を教諭に教わりながら上手に使い、餃子の餡を器用に包む園児たちは、みんなと一緒の調理が楽しくてたまらない様子でした。

昼食の時間になると夕食作りは一旦中断。自宅から持参したお弁当を食べ、その後は遊んだり美化労作に励みました。そして、いよいよ入浴のために電車に乗って銭湯へ出かけます。あいにく小雨が降り出しましたが、着替えセットや銭湯チケットをリュックに入れ、元気に出発です。初めての銭湯での入浴で興奮気味でしたが、「着替えはきちんとたたむ」「お風呂場では走らない」という約束をきちんと守り、事故もなく無事園舎へ帰ってくることができました。

仲間や先生と一緒だから、寂しくないよ、大丈夫だよ、と笑顔を見せる園児たち

夕食作りを再開し、最後の仕上げにかかります。カレーライスはルーを加えて煮込み、オムライスは薄焼き卵をのせてケチャップでハートを描いたり、あじのひらきは焼いたものをほぐして食べやすくするなど、園児たちがひと手間加えた料理が次々と出来上がりました。もちろん、グループを担当する教諭やアシスタントのフォローがあってこそ、なんとか時間に間に合わせることができました。
待ちに待った夕食は、各グループ力作のお料理を順々にプレートに取っていくバイキングスタイルです。「みんなががんばって作ったお料理ですから残さないようにしましょう。自分が食べられる量だけ取ってください。お代りはできますから、食べられる人はいっぱい食べてくださいね」の教諭の声かけに、自分のお腹の具合と相談しながら盛りつけてもらっていました。
グループごとに着席し、「ごはんだごはんだ」の歌を歌いお祈りをして、元気いっぱいに「いただきます!」と声をそろえて夕食が始まりました。あちらこちらから、「おいしい!」「おいしい!」の声が聞こえ、「○○グループの、おいしいね!」「ありがとう!」と園児同士で声をかけ合う、微笑ましい姿をたくさん見ることができました。どの園児も弾けるような笑顔で、「いっぱい食べちゃった!」と普段よりも旺盛な食欲を見せていました。一方食の細い、あるいは好き嫌いのある園児に対して同じグループの園児が、「これおいしいよ」と励ましたり、苦手な野菜をがんばって食べられた時には「すご~い」と拍手したり、和やかな食事風景が続きました。

夕食の片づけを終えて、ホールで布団敷きに移ります。大池教諭が「これは魔法のシーツです。これを敷くと朝までぐっすり眠れます」とおねしょシーツを各自で敷くように促しました。遊びの時間のように大騒ぎになり、就寝時間が刻々と迫る中で、教諭らは声を上げて急がせることはせず、「それでは寝られないけど、どうすればいいのかな?」と終始園児たちに考えさせ、行動へと導いていました。ようやく布団敷きを終えると、「お楽しみの時間」に。園庭で盆踊りと花火を予定していたものの降雨のため、室内での遊びに変更し、フォークダンスや椅子取りゲームで体を動かしました。お父さん、お母さんを恋しくなる間もなく、就寝の時間が近づき、パジャマに着替えて歯磨き。各自が防災頭巾を持ちホールへ移動し、全員で写真撮影をしました。ホールにずらりと並んだ布団に入り込み、「おやすみなさい」の合図で、第1日目が無事に終わりました。

翌朝、起床後は着替え、布団の片付け、朝食の準備、朝食、後片付けと慌ただしく終えて、朝の散歩へと出かけました。雨は残っていたものの朝早い学園内は、まるで高原のように清々しい空気に包まれていました。園舎へ戻り、合宿中に使った園舎をていねいに掃除し、週明けからの登園に備えました。

各自荷物の整理をして、ホールで合宿終了の集いです。全員に授与する「修了証」で、保護者と離れ、お友達や先生と園舎で過ごした1泊2日の頑張りを称えました。

※子供たちの活動の様子をご覧ください。
 5歳児合宿 ダイジェスト
 

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