新たな高大連携授業。ソフトクリーム作りを通して12年生が食品加工について学びました。

2016.01.29

商品開発に玉川大学の学生が携わり、玉川学園の名物となっているアイスクリーム。その製造体験は幼稚部やK-12のさまざまな学年で行われています。1月19日(火)には、12年生が地理の授業の中でソフトクリーム作りに挑戦しました。
参加したのは地理の授業を履修している12年生の生徒たちです。今回の授業は、9年生から12年生で社会科を指導する鳥海 豊先生と、その教え子で玉川学園を卒業し、現在農学部生命化学科2年生の青柳礼香(あおやぎれいか)さんとの何気ない話がきっかけとなったものです。

ソフトクリーム作りを生産加工班の学生が生徒に指導し、12年生がアイスクリームの歴史や経済的な側面など調べたことを発表するという今までにない高大連携授業が実現しました。

Food Science Hallに集まった12年生たちに指導するのは、農学部の植田敏允先生のもと食品加工に取り組んでいる学生たちです。調理実習室に入ると12年生も大学生と同様に白衣とキャップを身につけ、入念に手を洗って準備万端。爪も予め短くしておくなど、衛生面の徹底に驚かされます。ソフトクリームは牛乳や生クリーム、グラニュー糖など、ほとんど家庭にあるような材料で製造できるという説明を生徒たちは興味深く聞いていました。大学生の指導によって材料の混合、攪拌(かくはん)といった手順を進めていきます。生徒たちがソフトクリーム作りに励む間も、大学生は指導の傍ら、使い終わった器具を洗ったりテーブルを消毒し直すなど、絶えず気を配っていました。
そしてソフトクリームフリーザーで材料を冷却している時間を使い、2名の生徒がアイスクリームの歴史とアイスクリーム業界について発表を行いました。アイスクリームに入っている成分規格についての解説などとても詳しく調べてきたその内容は、植田先生も「ぜひ使わせてほしい」と言うほどの出来映えでした。

そしていよいよソフトクリームが完成。出来上がったソフトクリームはミルクの味が濃く、普段お店で食べている以上のおいしさになりました。この日のソフトクリームの材料の配合比率は青柳さんたち学生が考えたもので、ハチミツを適度に配合しスッキリした甘味にしているという説明に、生徒たちも聞き入っていました。
「今回の授業は、教え子との提案を植田先生が快く引き受けてくださったことで実現しました。単にソフトクリームを作って食べるだけでなく、自ら調べ学び、植田先生からも専門的なお話を伺うことができてとても有意義な体験授業になったと思います」と鳥海先生。また授業に参加した甲斐友望(かいともみ)さんは「家でもアイスクリームはよく食べますが、実際に作ってみたのは初めてです。何より、大学生の先輩たちの説明が分かりやすく、そこを真似したいと思いました」と話し、福田麗(ふくだうらら)さんも「今回発表を担当しましたが、アイスクリームの消費額は沖縄県が最も少ないことなど、多くのことが分かりました」と語りました。
ソフトクリーム作りを中心に、さまざまな学びの機会となった今回の体験授業。教員と卒業生のつながりから授業が生まれ、その授業を大学生が企画するという、まさにワンキャンパスの玉川大学・玉川学園ならではの高大連携授業となりました。