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2016年2月18日からいよいよ開演!文化庁と玉川大学が主催する『Theatre Arts Creation in SePT 2016』の見どころに迫りました!

2016.02.05

新天地、世田谷パブリックシアターで開催される玉川大学芸術学部の『Theatre Arts Creation in SePT 2016(通称:TAC2016)』。12年前に始まった青山円形劇場での提携事業『Performing Arts Fair』を引き継ぎ、2月18日(木)から4日間2プログラムで繰り広げられる舞台は、新たな挑戦の始まりです。総合演出の芸術学部パフォーミング・アーツ学科の太宰久夫教授と、学生代表の同学部学科4年岩﨑巧馬さんと石川治実さんに、公演への意気込み、舞台の見どころを聞きました。

国内有数の劇場「世田谷パブリックシアター」で、新たな扉を開く

2016年2月18日(木)から4日間の予定で始まる玉川大学芸術学部の『TAC2016』。2003年より毎年6月に開催してきた青山円形劇場での劇学連携の提携公演『Performing Arts Fair(通称:PAF)』を引き継ぎ、舞台を新たにして開催されることになりました。新たな発表の場に選ばれたのは、「世田谷パブリックシアター」です。太宰教授はその理由を次のように話しています。
「同劇場は、世田谷区の公共文化施設でありながら、国内でもトップクラスのハイスペックを誇る劇場です。実験的な舞台や教育普及事業にも果敢に挑戦し、我が国の現代演劇界、舞踊界を牽引しています。しかも地域住民にも開かれており、技術面から内容面まで充実した国内屈指の劇場です。青山円形劇場の閉館にともない、これまで12年間にわたり築いてきたことをどう発展させるかを考えていたので、これほど最適な劇場はありません。

また、現役学生と卒業生のプロの方と一つになって舞台創作ができないかと考えていました。青山円形劇場関係者からも、これまでの企画力と劇学連携での成功からも、そろそろ大劇場で上演してもよいのではと話していただいていたこともあり、私自身も『次は、どこで』を常に考えていました」。

世田谷パブリックシアターとの提携が決まり、さらには文化庁委託事業の「平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」として採択されました。昨年6月に本学で上演した『La MaMa Cantata(ラ・ママ・カンタータ)』も文化庁委託事業です。
「海外の実験劇場を招聘したプロジェクトに対して、今回は公共施設との提携による新進芸術家育成事業という、非常に意義のあるものになりました」と太宰教授は話します。

稽古中の太宰教授

時代を先取りしたシアター・オペラの上演に高まる期待

「日本を代表する劇場の一つである世田谷パブリックシアターでの公演ですから、上演内容にもこだわりました。大学で舞台芸術を実践することは、そもそも実験的であり社会発信の元にもなるため、商業演劇と同じものは考えられません。時代の潮流を見据えた実験的要素を盛り込んだものとして、メインに『シアター・オペラ』を取り上げ、ショーケースを展開させるスタイルに決めました」。
シアター・オペラとは、豪華絢爛な舞台、大編成のオーケストラによる演奏のグランド・オペラに対して、演劇的要素を加えサロンコンサート的な小編成のオーケストラが舞台上で役者とやりとりをするといった、親しみやすいオペラです。

岩﨑巧馬さん
石川治美さん

「コンサートホールでなくても上演できるのが、シアター・オペラのよいところ。学外で初挑戦することになりますが、優れた教員、プロとして活躍する卒業生、文化庁の委託事業として一般公募を経たプロの方で構成される“革新的な舞台”となるでしょう。演目の『アルレッキーノ』はハチャメチャな恋愛喜劇。楽しんでいただけることは間違いありません!」。
シアター・オペラのほかに、演劇の「明日の名作」、バレエ、コンテンポラリージャズ、メディア作品、公開コンペティションなど、舞台芸術の多彩な作品を上演します。
上演に向けて、稽古や舞台づくりに熱が入る学生たち。企画の運営と、シアター・オペラに出演する岩﨑さんは、「プロの方と一緒に舞台創りに関われることはとても貴重な機会です。出演者・裏方のプロの生の動きがみられるので、必死について行っている状態ですが、僕たちにとっても成長できる機会。毎日もがいていますが、とにかくがむしゃらについていきます!」と熱く語りました。
一方の演出助手の石川さんは、「より良いものを皆さんにお見せしたいという意気込みで頑張っています。演出助手という立場で、卒業生や一般公募の方と触れ合えるのは、自分の視野を広げられる機会で、毎日刺激的です!」と話しています。

「学生は設備・スタッフともにハイスペックの世田谷パブリックシアターで、プロの方に交じって上演できることに不安と期待が入り混じり、必死の思いで稽古に励んでいます。青山円形劇場からの発展形としての舞台に、ぜひご期待ください」と太宰教授。どのような舞台が展開されるのか、ぜひ世田谷パブリックシアターでご覧ください。

稽古風景

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