日本屈指のリーダー養成塾で、世界の未来について考える。SGH生が松下政経塾で研修プログラムを行いました。

2016.03.01

「玉川学園の長い歴史の中で、学園生がこの場所を訪れたのは初めてだと思います」と語る、SGH担当の硤合宗隆教諭。その場所とは、松下政経塾。2月12日(金)に、SGHの9年生から12年生の約30名が、松下政経塾を訪れました。
松下政経塾は1979(昭和54)年に、松下電器産業(現在のパナソニック)株式会社の創業者である松下幸之助氏によって設立されました。多くの卒塾生が政界や各界で活躍し、数多くの人材を輩出しています。

この日の研修プログラムは「松下政経塾で語る玉川生がみたグローバルイシュー in 2016」と題し、海外研修のアフリカン・スタディーズおよびヨーロピアン・スタディーズ参加者と、自由研究グローバル・スタディーズ履修者が参加しました。単なる施設見学ではなく、これまで各コースで学びながら関心を持ったグローバルイシュー(世界的な問題)についてまとめ、松下政経塾の方にファシリテーターになってもらい、アドバイスをいただきます。今回の研修では一部のグループを除き、生徒・ファシリテーターともに「英語」を駆使してディスカッションやプレゼンテーションを行いました。この日のために多くの生徒はPowerPointなどで考えをまとめ、準備をしてきました。またプレゼンテーションをしない生徒も「志」などのキーワードをテーマに、卒塾生と意見を交わしました。

研修棟に集まった生徒たちは、まず紹介VTRを観て松下政経塾への理解を深めます。その後グループに分かれ、塾内を見学。塾生が生活する部屋やエントランス、茶室などを見学しながら、各所に込められた松下幸之助氏の想いやエピソードを伺っていきます。

こうしたプログラムの後、プレゼンテーションのためのディスカッションが始まりました。ファシリテーターからは各グループがテーマとするグローバルイシューについての質問だけでなく、将来の目標や「国際」についてどう考えているかといったことが聞かれます。「なぜそう思ったのか」「それはなぜ?」という核心に迫った質問に、生徒たちは今考えられる限りの知識や自分たちの経験をもとに各自の英語力を駆使して答えました。プレゼンテーションに関しても細かな部分まで指摘を受け、生徒同士で相談しながら回答するといった場面も見られました。

こうしたファシリテーターからの指導を受けた上で、生徒たちはプレゼンテーションに挑戦。参加した生徒からはさまざまな感想が聞かれました。「世界に興味があったが、まずは日本のことを知らなければと感じました」、「ディスカッションでもプレゼンテーションでも、普段の授業では出ないような英単語が出てきて、文脈から想像しながら対応しました。そういった意味でもとても勉強になりました」、「大学進学が決まったがそれがゴールではない。これからの4年間で何を学ぶべきかをきちんと考えなければと思いました」。
また指導にあたったファシリテーターの皆さんからも、「自分が高校生の頃には、こんなプレゼンテーションはとてもできなかった」、「国際に対する考え方についてアドバイスをしようと思っていましたが、どの生徒もしっかりと考えを持っていることに驚かされました」といった意見が聞かれました。さらに、「その課題に対して今やるとしたらなにができるのか」、「捨てて捨てて自分の中に残ったものはなにか」「データをうまく活用し、自分の言いたいことの根拠にしよう」など、生徒たちに対するアドバイスもいただきました。

未来を見据え、若い世代への教育の場を作る。寝食を共にしながら学生を育てる。学生たちは机上の理論を学ぶだけでなく、学舎の清掃などの労作も行う。「松下幸之助氏が興した松下政経塾は、小原國芳が創った玉川学園と通じる部分が多いと思いませんか?」と、すべてのプログラムを終えての総括で硤合教諭は生徒たちに問いかけます。今回のプログラムを体験して、多くの刺激を受けた生徒たち。彼らの中から、いつの日か世界の未来を担うような人材が出てくることを切に願っています。