食料科学研究

研究風景

食べ物は、ヒトの生命を支える最も基本的で重要なものです。旧来,食べ物の機能は、栄養成分としての機能(一次機能)、色、味、香りなどの嗜好的な機能(二次機能)から評価されてきました。これに加え1970年代から食品成分が持つ生態調節機能(三次機能)の研究が盛んになってきました。現在では三次機能をうたった特定保健用食品,機能性表示食品などが市場を賑わせています。食品成分のもつ新たな機能性は、食品の加工法や食品素材の開発、あるいは有用微生物との組み合わせなどによって有効に発現することが期待できます。

ウルイから単離したステロイドサポニンの結晶

食料科学研究分野では,食品の第三次機能を中心に研究を進めています。これまでに,大豆煮汁中の血圧調節成分の単離とラットを用いた血圧調整試験,前駆脂肪細胞への脂肪蓄積を抑制する成分の解析,アレルギー発症の初期段階で役割を果たすと考えられるB細胞上のIgM抗体の特異性決定などを行ってきました。また,牛乳中の多機能性タンパク質であるラクトフェリンの抗アメーバー作用(下図)を解明するなど,先進的な研究を進めています。

ラクトフェリンによるAcanthamoeba sp. AA-014細胞膜の脱分極

所属教員

  • 新本 洋士 教授
  • 八並 一寿 教授
  • 冨田 信一 教授
  • 長縄 康範 准教授