第9回玉川大学国際バカロレア教育フォーラムにファシリテーターとして参加しました

2016.12.21

本年度で第9回目となる国際バカロレア教育フォーラムが玉川大学で開催され、私たち玉川大学大学院教育学研究科の国際バカロレア(以下、IB)研究コースの院生全員で参加しました。
午前の部の講演会では、文部科学省を初め、PYP、MYP、DP、それぞれにおける一条校でのIB教育の実践や、IBECを含め教育現場の現状等について、中心となって実践されている方々にお話をいただきました。院生の私たちにとって、現場での実践や現状について知る機会はとても貴重であり、新たな学びや視点を得ることができました。大学院でIBについての専門性を高めるとはもちろん重要ですが、自分自身が今後どのステージでIBに関わるとしても、日本でIBに関わって行くことを視野に入れている限り、教育現場でのリアルをおろそかにしてはいけないということを改めて感じました。
午後の部では各教科の分科会が行われ、私たちはファシリテーターとして参加しました。今回の分科会は、「形成的評価」をテーマに据え、参加者で協働的に授業作りを行いました。「学校において評価はどのように扱われているか」「そもそも評価は何のためにするのか」「形成的評価と総括的評価の役割とは」…私たちの問いかけからスタートした分科会ですが、気づけば、参加された方々の間に自然と“協働”が生まれ、どのグループでもアイディアや疑問が溢れ出ていました。参加された方々は、幼稚園から高校の先生、大学院生やIBに興味を持った方、教育委員会の方等、IBへの関わりや興味関心は多様でした。その様々なフィールドの方と学び合うことで、「学齢や教科に捕われない形成的評価」をそれぞれに構築することができたと感じています。また、今回のフォーラムを通じて、IBのカリキュラムやフレームのみが先行するのではなく、IBを通してどのような学びが可能になるのかを共有できていれば嬉しく思います。
尚、今回のフォーラムについての詳細や資料は、同HP[学術研究所]のページを参照ください。
また、このページでは、IBについてはもちろんのこと、教育学研究科の活動についても、今後定期的に情報更新を行う予定でおりますので、興味のある方はぜひチェックして下さい。

【教育学研究科IB研究コース1年 古屋佑奈】