子どもと保育実践研究会冬季セミナーに参加し、良い手土産ができました

2017.01.20

先日子どもと保育総合研究所が主催する「子どもと保育実践研究会冬季セミナー」が玉川大学で行われました。今回のテーマが“対話から生まれる保育の創造PartⅡ”ということで大勢の方が参加していました。

午前の部ではりんごの木子どもクラブの青山誠さんが実践提案者となり、「青くん版“子どもを「人間としてみる」ということ”」についてお話してくださいました。講演中は青山さんの実践経験を交えながら話が進められました。私が印象に残っていることは保育年数が積み上げられていく毎に保育は“うまくなる”が、この“うまくなる”ということはどういうことか語られていたことです。この“うまくなる”ことはタイトルにもあるように「子どもを人間としてみること」には繋がっていないのではないかと。

私も大学院に進学し実践から離れ、保育を頭で考える機会が多くなりました。そのような時にいざ実践現場で子どもと触れ合った時に「次はこうで、次は、、、」と実践にいながらずっと頭で考えていた自分に違和感を覚え、教授に相談しにいったことがありました。この経験と青山さんの話が重なりました。もちろん保育を考えることも大切だと思いますが、子どもを人間として見るということとどのようにバランスを取っていけば良いか難しいと感じました。

午後の部では3つの分科会に分かれ、グループディスカッションを中心に行われました。私は分科会Aの「協同的な学びが生まれる保育への試み」に参加しました。グループディスカッションでは自身の実践経験から「協同的な学び」とは何かを考えました。私のグループでは、大学の教授、公立保育園の担任、支援学校の教師と全く違う背景の人が集まり、様々な角度から保育を捉えることができました。

そして最後に佐伯胖先生による「新・ドーナツ論」の講演でした。正直に言うと1回聞いただけでは理解できませんでした。しかし、青山さんの話と共通する部分があり、子どもを人間として見るとはどのようなことか考える機会となりました。

このように深く考える機会となり、そして多くの問いが生まれたためゼミへの良い手土産を持って帰ることもできた1日でした。

教育学研究科乳幼児教育研究コース1年 峰友 航