大学院の授業で卓球大会!?

2017.02.02

先日、大学院の授業の一環として卓球大会を開催しました。「大学院の授業で卓球大会?」と疑問に思われる方がほとんどだと思います。結論から言いますと、これは国際バカロレア(IB)のMYP(Middle Years Programme)のカリキュラムの中で奉仕活動として位置付けられている「サービスアズアクション」を院生が実践するというものです。私は、特技である卓球大会の企画を通して、自分自身の課題である「いかにして周りを巻き込むか。」を、目的として設定しました。この課題設定の背景には、今までの生活を振り返り、私自身、個の活動が多く、周りを頼ることの意義を忘れていると感じたことがありました。

企画を立てるにあたり、もちろん1人でやっていくには限界があります。場所の確保、参加者へのアプローチ、資料の作成等、考えれば考えるほど助けを呼びたくなります。そのような時、自然と周りの人にアプローチをしている自分に気付きました。アルバイトをさせていただいている児童館の先生方、大学の教授とそのゼミ生、周りの院生、学部時代の後輩。大会当日は、気付けば約20名の人たちが私の活動を手伝ってくれました。その時は正直「周りを巻き込む」という課題を達成できたという実感より「周りへの感謝」しかありませんでした。そして振り返ると、企画そのものよりも、周りの人に手伝ってもらった過程にこそ意義があると感じ、個の活動よりも協同的な活動のほうが断然、充実感が大きいことに気が付きました。このようにして私自身の課題に対し、実践を通して向き合うことができました。

大学院の授業では、ディスカッションや発表などの“主体的”な講義が多いですが、今回のような“主体的”な実践から学ぶことにも違う大きな意義を感じ、この2つの“主体的”からますます大学院生活が濃いものとなりました。

  • IBのCTLは別コースでも取得可能なためIBの授業も履修

教育学研究科乳幼児研究コース 1年 峰友航