海外での学会発表を経験して−CIES 2017 @ Atlanta−

2017.04.11

私は、3月上旬にアメリカのアトランタで行われた国際学会「Comparative and International Education Society 2017」にて発表をしてきました。発表題目は「Comparing characteristics of different perspectives of metacognition between the IB school teachers and Japanese traditional school teachers」でした。これまで、本学大学院の先輩方や同期の仲間が国際学会で発表する姿を見て、「自分も挑戦してみよう」という思いから、発表することを決めました。

今回の発表内容は、自身の修士論文に大いに関連する部分があり、自ずと研究の進展が求められました。しかし、通常のセメスター中ということもあり、他の教科との時間の兼ね合いに困難を抱きながら、少しずつ準備を進めました。その後春休みになり、毎日、朝から晩まで研究活動に打ち込むことは、身体的にも大変な部分がありましたが、研究活動に打ち込める環境があることに満足感も抱いていました。

今回の研究活動で特に困難を強いられたのが、言語の問題でした。私は、過去の留学経験から日常英会話に抵抗はありませんでしたが、学問的な英語・語彙力・文法については乏しかったためです。特に、日本語では主語が抜けている長い文章でも、文脈的に理解を得ることができますが、英語では、主語はもちろん、こちらの主張を端的に述べることが求められました。その点も含め、アメリカの大学院に在籍している共同研究者の方や、指導担当の先生、他学研究科の仲間に支えられ、無事に発表準備を終えることができました。

当日は、国際バカロレア(以下:IB)教育のセッションで発表を行い、自身の発表内容に対してフィードバックを頂いたり、各国におけるIBプログラムの導入について議論をしました。自分自身の研究に関して、セッション終了後に直々に足を運んで質問をして下さった方や、「面白い内容だった」と、お褒めのお言葉を頂いたりと、これからの研究意欲が掻き立てられる経験を得ることができました。また、日本におけるIBプログラムは、私立の学校を中心に導入が進められていますが、他の国の中には、私立の学校以外にも積極的に導入が進められているところもあり、国によってIBプログラム導入の差を垣間見ることも出来ました。これらは、学会に参加したからこそ得られた経験であり、大学院に在籍している間に行ってよかったと感じています。

このアトランタでの経験を糧に、4月からの新年度、修士論文や就職活動に励んでいきたいと思っています。

教育学研究科教育学専攻IB研究コース2年 秋山大地