市立札幌開成中等教育学校の公開授業・発表会に参加しました

2018.10.26

玉川大学大学院教育学研究科IB研究コースでは、国内のIB認定校を訪問し、IB校で学ぶ生徒たちの様子、IB校で教えていらっしゃる先生方から多くのことを学んでいます。

9月18日~19日、市立札幌開成中等教育学校の公開授業・発表会に参加しました。札幌開成中等教育学校は、2017年3月、日本の公立学校で初のMYP認定校となった学校です。

「第1回 min-naの探究marche ~生徒がどんどん動く!新たなma-na-biの創造~」と名づけられた、 「札幌開成の生徒たちの普段の学びの様子を見ていただきたい」という2日間には、 全国各地に加えて、韓国からも多くの先生方が集まりました。札幌開成中等教育学校は、MYPの実施以前にもSSH、SGHの認定を受け、探究的な学びを深めてきた学校でもあります。生徒たちが、学校内外での様々な経験や日々の学びに誇りをもって取り組んでいることが、生徒による発表や、掲示物などからも感じました。

1日目はMYPやSSH、SGHの公開授業と教科会があり、2日目は生徒たちの学びの成果の発表会を参観しました。私はMYP「個人と社会」の授業を参観し、全国の社会科の先生方と意見交換をしました。

IBでは、一人ひとりの探究を重視しています。参観した4年生の現代社会の授業では、各自が調べてきた具体的事例を題材に、重要概念「変化」を意識し、公正性と発展というグローバルな文脈という学びのフィールドのもとでそれぞれ研究発表していました。これからの社会がどのように変化していくべきかを考え、仲間とともに伝え合う生徒たちの姿がとても楽しそうでした。

IB独自の評価方法や単元の作り方など、学校に通う生徒たちに合わせて工夫している点などを 先生方にお聞きすることもでき、学校に足を運んで分かることがたくさんありました。大学院の授業での学びが実際の学校の生徒や先生方の姿と結びつく、有意義な2日間となりました。今後も、大学院で学ぶ理論とともに、IB校で学ぶ生徒や先生方の姿を大切に、研究を進めてまいります。

教育学研究科1年 M.A.