大学院で学ぶ

2019.01.15

玉川大学では、2年のほか、3年、4年で履修する制度があり、私は仕事をしながら4年履修で教育学研究IBコースを学ぶ現在1年生です。4年で学んでいていいなと思うところは、仕事の調整がつけば仕事をしながら学ぶことができること、また、4年間かけてゆっくりと学びそして研究を進めることができるところです。しかし、学びの進みがゆっくりな分、学習の進みがどうしてもゆっくりになるため少し焦る気持ちになることもあるのですが、学び方は人それぞれ。自分のペースを意識してマイペースで学んでおります。

入学した当時は、わからないことばかりで不安ばかりでしたが、入学してから半年ごろたち少しずつ落ち着き出しました。まだまだわからないことばかりではありますが、始めからわかっているのなら大学に通って学ぶ必要がないですから、それは当然通らなくてはいけない道。不安をワクワクとして楽しみたいと思っております。いまになってようやく大学院へ入学する前に先生に言われた「これからは与えられていた側から与える側になる」という言葉がわかってきたように思います。大学では今ある情報を学びますが、大学院では今ある情報を研究しそこから新しいものを生み出す側。なので大学と大学院の授業は全く違うのだなと。様々な資料を読み、話し合い、さらに調べそこにある課題を見つけそこに自ら立ち向かっていくには、受け身では何も動かないため自分の持つ力を最大限に生かしながら前に進むやる気も必要。また自信も必要なので常日頃からトレーニングのように日々様々な課題へと立ち向かい冒険をしております。

私の在籍する教育学研究IBコースでは、インターナショナルバカロレアを学び研究していくのですが、毎回の授業でしっくりくることはあまりありません。決まったことを知る以外は、その多くの授業はモヤモヤしたまま続き、少しずつ自分なりに理解をしていきます。こうした授業で学んでいると「学ぶ」ということについても考えさせられています。また、授業中、おとなしく話を聞いている時間はあまりなく、少人数の授業では全員が参加するかたちとなることが多いです。なので、授業中常に頭の中で考えそれを口に出したり、また、言葉以外の様々な形でも表現する力が磨かれていきます。さらに、クラスメイトそれぞれの持つ力を生かした発言、またその発言からそれぞれの持つ力を生かした考えをさらに出し考えあうことで、自分の力と仲間の力とを合わせさらに考えを深めていきます。時に熱くなることもありますが、皆真剣なので、それが大学院の良さで普段の生活ではなかなか体験できない貴重な時間であります。

正面から頭を硬くして立ち向かうととても複雑で難しいと感じることもありますが、気を緩めて一歩下がって眺めて見ると意外とシンプルだったりすることにも気づかされました。人それぞれ理解の仕方も違ければ、同じことをしていても持つ能力は違い「学ぶ」ということは人それぞれ違うもの。自分がここでどのように学び研究していくのか。これからも自分自身と向かい合い楽しく学び研究を深めてまいります。

教育学研究IBコース 1年 田中葉月