「世界は広いな、大きいな」

2015.07.28

教育学研究科に入学してから早1年半。気づけば修士2年課程修了まで、残り半年。今回は、そんな、私の研究日記的な報告をお伝えしたい。
我ら研究科における研究分野は、乳幼児教育から高等教育と非常に広義な領域である。そして、院生たちは日夜、切磋琢磨しながら一人ひとりが独創的かつ先進的な研究に寝る間を惜しみ(言いすぎかな)研究に励んでいる。
とかく、修士課程修了を控える私たち院生にとって、メインイベントとなるのが、「修士論文の作成」である。いわば、研究の集大成だ。この論文作成において、様々な発見がある。この発見が堪らなく面白い。何と言っても「コレ初めての発見じゃないか?」というような新たな知見との出会いは、もうワクワクしてならない。
そうなると、次にこんなふうに思うのである。「この発見を誰かに伝えたい!」と。そこで、学会というものがある。学会では、知見の交流をはじめ様々な学者たちとの交流が図れる絶好の機会である。それと同時に自身の研究力を試す場にもなる。
これは、ある学会での話。この学会が行われたのは、今月の初めのことである。意気揚々と20分の口頭発表を終える。発表後の質疑応答の時、今までにないほどの厳しい質問が飛び交うのだ。しかもその質問に全く答えるこができない。まさに、自信喪失。己の無知を知ることとなった。
しかしながら、悲観することはない(と自分に言い聞かせる)。自身の研究の可能性をさらに高めるきかっけになるのだから。大学院の中だけでは、語られない新世界が外界にはあるのだ。また、これもワクワクする。他の院生に至っては海外における国際学会発表を行う者もいる。世界はまだまだ広い。だからこそより良い研究をおこない社会に寄与したいという願いをもち今日も研究室に入り浸る今日この頃なのである。

(教育学専攻2年Y.T.)