授業・電子情報工学特別演習I「ノイズ除去装置の作製」

2015.01.09

演習の目的として、現在の研究室で行っている電気生理実験は、神経細胞に流れる電気(信号)が小さいため、私たちが波形として観察出来るようにアンプで増幅します。しかし、ノイズも増幅され記録信号の解析が複雑になる。これを改善するため、特に影響の大きい商用電源(50Hz)からのノイズ除去装置を作製しました。
実現方法は、実験アンプからノイズ入りのアナログ信号が除去装置内のローパスフィルタ、ADコンバータ、50Hzノッチフィルタ、DAコンバータ、ローパスフィルタを通りノイズが除去されたアナログ信号が出力されます。
ノイズ除去装置は、実験アンプ(入力側)とADコンバータ(出力側)の間にかませ、電源を接続しスイッチを入れるだけで簡単に使用できます(実際の装置を図1に示します)。
装置の特性は、図2に示すようにノッチ周波数50Hzで信号強度が-54dB近く(約1001分の1)まで減衰しました。
今後は、この装置を用いてスマートに実験を進めればと思っています。

図1・ノイズ除去装置
図2・装置の特性

電子情報工学専攻 1年 藤原 駿也