匂いの呈示時間制御装置の作成

2015.01.27

図1 全体像

図2 制御用マイコン

従来より、匂いと記憶については何らかの関連性があると考えられています。

匂いと関連付けて脳波を計測する際の匂いの呈示方法は①匂い紙に香料を含ませて直接被験者に嗅いでもらう。②オイルヒーターを用いて匂い物質を空気中に拡散させる。の2種類が多く用いられています。

しかし、上記の方法では匂いに伴う事象関連電位を得ることが困難です。困難な理由としては①匂いの呈示時間の制御ができない。②匂いは特性上、拡散し漂ってしまう。の二つの理由が考えられます。上記の問題を踏まえ、私は匂いの呈示時間を制御できる装置を作成しました。

図1は本装置の全体像です。空気の流れは吸気用、呼気用の2種類を用意し、それぞれ流量の制御が可能であり、マスクの上下に接続してあります。匂い呈示の有無は電磁弁にて切り替えを行います。

図2は匂いを任意のタイミングで切り替える際に使用するマイコンです。 今後は本装置を用いて実験を行っていく予定です。

電子情報工学専攻 1年 宮田 真宏