教員養成を行う課程を担当できる大学教員を育成する「教師教育学研究コース」を日本で初めて大学院修士課程に開設(平成26年4月スタート)

2014.02.11

1.概要

 大学の教員養成機関においては、指導力ならびに指導者としてふさわしい教育研究実績を有する実務経験者の登用など実践的指導力を育成できる教員の採用が求められています。ただし、それを実践するためには、採用に値する教員の養成が必要となります。本学では、社会からの要請に応え、上述の人材を養成するため、平成26年4月に、大学院教育学研究科教育学専攻修士課程に「教師教育学研究コース」を開設します。
 教員養成制度の改革が急がれるなかで、その担い手である大学教職課程教員の資質能力向上の緊急の必要性については、すでに「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について(平成24年8月28日)」という文部科学省中央教育審議会の答申で重ねて指摘されています。しかしながら、問題の認識は関係者間で共有されているにもかかわらず、現在までわが国の大学院教育のなかに、これを深く専門的に教授研究する専攻やコース等の設置は行われていません。したがって、本学において、わが国初めてとなる当該専攻分野の開設を通じて、大学教職課程教員の養成に関する大学院教育の進歩をもたらし、必要な人材の育成を図っていきます。

2.教育・研究の目的

 教師教育学研究コースでは、教師教育学の研究と教育を行うことを目的としています。その研究・教育を通して、大学・大学院教職課程専任教員、教職大学院専任教員、教師教育学の研究者などの養成を行います。校長・教育長・幹部教員などの職にあって、その豊富な経験を活かし、将来、大学において教員養成を担う大学教員を目指す人たちも対象とします。

3.主な授業科目

 『教師教育学研究』『教職課程マネジメント研究』『高等教育制度・政策論研究』『教師教育教授法研究』