古川先生:学級経営のABCVol.1:学級の一人ひとりの子どもはなくてはならない存在です

2012.06.04
古川 鉄治

「優劣のかなたに」     大 村 は ま
優か劣か そんなことが話題になる そんなすきまのない つきつめた姿。
持てるものを 持たされたものを 出し切り 生かし切っている そんな姿こそ。
優か劣か 自分はいわゆるできる子なのか できない子なのか そんなことを
教師も子どもも しばし忘れて 学びにひたり 教えひたっている
そんな世界を 見つめきた。
学びにひたり 教えひたる それは 優劣のかなた。
ほんとうに 持っているもの 授かっているものを出し切って 打ち込んで学ぶ。
優劣を論じあい 気にしあう 世界ではない 
優劣を忘れて ひたすらな心で ひたすらに励む。      ~ 略 ~

これは、ご存じの「大村はま」さんの文章です。40人近くの子どもで構成されている学級で、子どもたちは毎日学習し学校生活を送っています。学級は、いろいろな子どもたちで構成されています。とかく、学習を中心に子どもたちを見がちです。しかし、子ども一人ひとりは、いろいろなよいところをいっぱいもっています。どの子どもも、学級ではなくてはならない存在です。その子どもたちが、お互いがもっているものを出し合い、力を合わせて気持ちよく学校生活が送れるようにするのが、学級担任の仕事です。一人ひとりのよさを生かし、一人ひとりを認め励まし、一人ひとりの子どもの居場所をつくってあげることによって、子どもたちは力を発揮します。どのような学級経営が、子どもを幸せにするのでしょう。