松本先生Vol.5:工藤直子の詩による読みの交流の学習(1)
2016.01.07
品川区立台場小学校の一年生の教室で、工藤直子の詩を学習材にした読みの交流の授業を参観した。空欄補充課題による読みの交流である。教材になったのは三つの詩であるが、そのうちの一つは次の「へんじ」である。
へんじ
みみで へんじを
してみましょうか
わたしの なまえを
よんでみて
「 [ ] さん」
「はーい」
……ほら
みみが くるりと
そっちをむいた
みみで へんじが
できました
くどうなおこ・のはらみんな『のはらうたⅣ』童話屋(2000)
この空欄に何人かの子どもは、自分の名前や「ぼく」を入れてしまう。これは誤読として笑うことのできない側面を持っている