教職大学院FD授業研究が行われました(第3回)

2013.11.29

玉川大学教職大学院では,年に3回,教職大学院の教員が大学院生に対して行う授業を事例としたFD授業研究を行っています。今年度の第1回は5月16日(木)に松本修教授による「授業デザインの研究と実践」の講義を,第2回は6月6日(木)に森山賢一教授による「生徒指導と特別活動の実践と課題」の講義を対象に授業研究を行いました。
今年度の第3回のFD授業研究は,11月28日(木)に,佐藤久美子教授による「児童英語の実践」の講義を対象とし,教職大学院の教授陣で参観しました。佐藤教授は,NHKラジオ「基礎英語」の講師や,NHK Eテレ「えいごであそぼ」の総合指導をしている教授です

この日の講義は,非常勤講師の居村啓子先生とのティーム・ティーチングで進みました。まず英語の絵本の読み聞かせの演習からスタートしました。居村先生が各自の読み方を評価しました。その後,佐藤教授が,なぜ小学校英語で絵本なのか,実際に児童は絵本を経由してどのように英語を理解していくのかについて,研究成果をもとに解説しました。その上で,実際に「The Toys’ Party」という絵本の読み聞かせをもとに,児童とのインタラクションのとり方,英語ゲームのやり方のアイデアなどについて,実演や演習を進めていきました。

講義終了後は,教授陣による恒例の研究協議会が行われました。小学校に英語が本格的に導入される時期を迎える中,教職大学院修了生なら英語の授業を堂々とできるようになってほしいという願いが佐藤先生から自評で語られ,それぞれのアクティビティの必然性等についてどう教えるかなどについて話題になりました。
FD授業研究は,教員から見た院生たちの様子について共有したり,指導法を共有したり,授業改善に向けた取り組みの1つです。そのため,授業後の協議会の議論は多岐にわたります。教職大学院での授業の質の向上に重要な「チェック」となっています。