「教育課程編成の研究と実践」最終回

2013.01.21

現職院生を対象とした「教育課程編成の研究と実践」の講義も最終回を迎えました。
この講義では、2つの事を中心に学びました。
(1)学校の経営方針や特色は、教育課程において、明確にされること。
(2)教育課程は、国や市区町村の教育施策を受け、系統的に作られていること。

(1)においては、各学校の週時程や総合的な学習の時間の計画に、学校の特色が表現されやすいことから、各学校の実例を持ち合い、分析しました。さらに、私学独自のダイナミックな活動を、どのように教育課程に位置づけているかを、ゲストの先生から伺いました。
(2)に関しては、学習指導要領の歴史的な編纂を、教科時数の変化から読み解きました。社会状況や世の中の教育に対するニーズと関連づけて考えました。また独立行政法人教員研修センターの方から話を聞きました。国の施策をどのような研修を通して、各学校に周知させていくかを学びました。

職場におけるミドルリーダーとして、若手教員への育成や学校経営への参画の視点をふまえ、どう教育課程を具現化していくかを常に考えてきました。この講義は、経験によって得てきた暗黙知をいかに明文化するかが、キーワードだと思います。

来年度からは、ある人は行政職として教育課程を受け取る立場、またある人は学校で教育課程を主体となって編成する立場になります。この講義の学びを、現場でいかしていきます。

この講義が、澤田准教授の教職大学院における最後の講義でした。澤田先生からは、校長職の経験をもとにした話をたくさん伺いました。東京都の派遣院生にとっては、神奈川県の教育の情報を得られる貴重な機会でした。澤田先生、ご指導、ありがとうございました。

(現職院生・神野幸隆)