校内研究での指導・助言について学びました

2012.07.10

秋にストレートマスターの一人が教育実習でお世話になる平塚市立崇善小学校の校内研究に参加させていただきました。実習校との連携の一環で、井出教授が校内研究の講師を務められています。研究主題は「自分の考えを持ち、表現できる子~国語科を通して~」です。3年生の研究授業では、東京書籍の「ゆうすげ村の小さな旅館」という物語文が題材でした。私は初めて出会う題材でしたが、随所にしかけがあるストーリー展開のおもしろいファンタジーで、すぐに授業をやってみたくなりました。
授業者は、「書く」活動に焦点をあてる、机間指導と意図的指名、ペア学習の3つの手立てをしっかりと考えて授業に臨んでいました。子ども達はそれに応え、一生懸命書いていました。そして、意図的な指名による授業の組み立ては見事でした。
協議会では、活発な質問や意見のやりとりがありました。ときには厳しい意見も出る白熱したものでした。井出教授の指導・助言は、「子どもたちのために」「先生方に力をつけてほしい」「よい研究をしてほしい」という願いのこもった熱いご指導でした。文学的文章の解釈ではねらいの重点化と教材の特性に即した指導の在り方、学習指導の在り方では学びの習得を図る指導形態と交流の仕方など。協議会後も校長室に場所を移し、井出教授に指導を仰ぐ先生方の真摯な姿が印象的でした。私もいつか指導主事になったら、指導・助言をする日が来るかもしれません。自分だったらどう言うだろうと考えながら聞いています。すぐ近くで井出教授の素晴らしい指導・助言を見ることができる、とても貴重な経験をさせていただいていることに日々感謝しています。
お忙しい中受け入れてくださった、田中校長先生、井上教頭先生はじめ崇善小の先生方、このような機会を与えてくださった井出教授に深く感謝申し上げます。
平塚の町は二日後の「湘南ひらつか祭り」に向けて七夕飾りの準備に追われていました。活気のある素敵な町でした。

(現職院生 S.Y.)