「学校カウンセリングの技法」の講義

2012.02.28

2月22日(火)、田原教授による「学校カウンセリングの技法」の特別講義がありました。今回の講義は、事例研究でした。
田原教授は、いつも「ピグマリオン効果に気を付けなさい。」とおっしゃいます。しかし、いざ事例を聞くと、障がい名に惑わされ、障がいありきで考えてしまいます。特に発達障がいなどの学習をして、知識を得るとその傾向にあるそうです。確かに自分自身のことを振り返ると、その知識にクライエントの行動を当てはめようとしています。知識は大事なものですが、その知識によってマイナスの面も生じてきます。大事なことは、自分の目で行動を観察し、自分がピグマリオン効果に陥っていないか考えながら、判断していくことだと思いました。
事例研究をやっていくとカウンセリングについても学ぶことになります。1年間、カウンセリングの講義で田原教授は、「傾聴」の大切さをおっしゃいました。傾聴は難しいです。私たちがクライエントの話を傾聴しているつもりでも、クライエントは、話を聞いてもらっていると感じていなければ、傾聴しているとは言えません。クライエントが、話を聞いてもらっていることを実感することで、「この人なら分かってくれるかもしれない」と思い、心を開き、問題の解決に向かうことが分かりました。
1年間、学校カウンセリングについて知識や技法を学んできました。今後、学んだことを学校や学級、カウンセリング、保護者会などで実際に使えるようにしていきたいです。

(現職院生・M.A.)