阿久澤先生が校内研修で特別支援教育について講演されました

2012.02.13

1月30日(月)に都内の小学校で阿久澤先生が「交流教育を考える」というテーマで、ご講演されました。内容は3点です。

  1. 共同交流学習の目的を明確にすること
    学級という大きな集団の中にいる事だけでは、意味がない。共同交流学習を効果的なものにするために、共同交流学習の目的を明確にし、その目的を交流する学級担任にも伝える必要がある。学級担任は、対象児童のニーズを知り、指導や対応をすることが大事である。
  2. 障害特性や配慮事項を学級担任に伝えること
    学級担任は、対象児童の障害特性や接し方を知らないと的確に指導できない。だから、特別支援学級の担任は、障害特性や配慮事項を伝え、連携して指導していく必要がある。学級担任も、基本的な障害特性を理解し指導することで、対象児童が交流先の学級でうまくやっていくことができる。
  3. 自閉症の障害特性
    学級担任が自閉症の障害特性を理解しておくことは、必要である。発達障害は、行動から判断するので、行動を観察することが大事である。自閉症の障害特性は、(1)社会性の障害(人間関係)、(2)コミュニケーションの障害、(3)想像性の障害(こだわり行動)が挙げられる。(ウイングの三つ組の障害より)他に、感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)の異常にも配慮すべきことがある。


共同交流学習がさかんに行われるようになってきています。さらに、共同交流学習の効果を高めるために、交流の目的を明確にしたり、対象児童の情報を共有したりすることが重要であると思いました。自閉症の障害特性については、講義で阿久澤先生から教えていただいた内容なので、大学院での講義を思い出しながら、お話を聞きました。発達障害をもつ児童の行動や思考などを具体的にお話ししてくださったので、校内研究を受けた先生方も児童の姿を思い浮かべながら聞くことができたと思います。これからの共同交流学習、学級経営に障害特性を考慮して指導、援助していきたいと思いました。阿久澤先生ありがとうございました。

(現職院生・M.A.)