『学校カウンセリングの技法』講義の様子

2011.10.03

金曜日の1・2時限は、田原俊司教授による『学校カウンセリングの技法』の講義です。
春学期はカウンセリングの構築の仕方や、対象となる方々の理解の仕方等を教えていただきました。それを踏まえて、秋学期はまず、知能検査について学んでいます。教育現場では、田中ビネー式知能検査、K-ABC、WISC等いろいろな知能検査が行われています。
私は、それぞれの検査名は知っていましたが、その内容についてはよく知らず、以前から内容や結果の読み取り方をずっと勉強したいと思っていました。
しかし、教授が具体的な内容の講義より先に、私たちに念を押してくださったことがあります。「知能検査を何のためにやるのか」ということです。その問いに対し、一人一人が知能検査の意義について考えました。残念ながら、結果を信じ込んでしまい、子どもたちの本当の姿が見えなくなる現実があるそうです。『知能検査は、人間の能力の一部をはかるものさしに過ぎない。』という教授の言葉を心にしっかりと刻み込んで、これからの学習に望みたいと思います。
来週からは、WISC-Ⅳについて、具体的に教えていただき、実際に演習をします。私は、もう一人の現職院生とともに、教授にお借りしたマニュアルをもとに、概要や下位検査の方法・内容についてプレゼンテーションをします。少しでも分かりやすく伝えられるよう、自分自身の理解を深めたいと思っています。

(現職院生・T.Y.)