外国語活動の授業を参観しました

2011.10.03

9月28日(水)、「児童英語の実践」の講義の一環として、丹野、岡田、山田、高橋が外国語活動の授業を参観しました。三鷹の森学園 三鷹市立第五小学校です。リベラルアーツ学科の佐藤久美子教授にご紹介いただきました。佐藤先生は、研究会で講師を務められていました。
三鷹市立第五小学校は、三鷹市立高山小学校、三鷹市立第三中学校とともに、小中一貫教育を進めています。この三つの学校をまとめて三鷹の森学園といいます。授業後、研究会には三つの学校の先生方が参加されました。
今回、参観した第五小学校は、外国語活動の推進校です。階段には英語の掲示、校内放送には英語の歌、帰りのあいさつは「See you」と言って帰るなど、日常生活の中にも、英語活動が取り入れられています。当然、子どもの外国語活動への意欲は素晴らしかったです。
参観したのは5年生。題材は、「Do you like~?」です。友達に好きなものを尋ねたり、自分の好きなものを言ったりする活動です。言い方を練習する時に、チャンツを使うのですが、この授業では、CDを使わず、ALTの先生自らチャンツを言っていました。子どもの実態に合わせることができるので効果的でした。この時、カスタネットを使っていたのも印象的でした。手拍子だと、子どもの声が消されてしまうそうです。子どもたちは、笑顔でインタビュー活動を行い、聞いたことを、「Who am I?」と、クイズにしていました。
驚いたのは、男女関係なく、誰とでもコミュニケーションがとれていること。1年生からの積み上げができていないと難しいことです。佐藤先生からは、プレゼンテーションとインタラクションの違いをはっきりさせることの大切さのお話がありました。ゲームそのものを楽しむ活動にするのではなく、子ども同士のインタラクションそのものに目を向けて、楽しむ活動にしていく必要があるという話がありました。コミュニケーションは、相手の言っていることに対して目を見て聞いたり、あいづちをうったり、繰り返したりするなど、いろいろな要素が含まれます。ただ聞いて終わりになる活動では、コミュニケーションの本質を学ばせていないのだということが分かりました。
授業を見ることで、子どもの学びを目の当たりにすることができ、どう授業を組み立てていくべきなのか、考えを深めることができます。いつも大変勉強になります。

(現職院生・T.G.)